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KITは、世界のイノベーションを牽引するSRIインターナショナル(旧スタンフォード研究所)と共同して「イノベーション力」教育を実施しています

2014年3月27日UP

金沢工業大学(KIT)は、世界最高峰の研究開発機関として知られる米国のSRIインターナショナル(旧スタンフォード研究所)と共同して、人や社会に役立つものを創造する「イノベーション力」教育を2014年度から実施しています。

 

 

 

 

【概 要】

学生主体で取り組む

 

地域社会のイノベーション創出に
世界最高峰の研究開発機関と共同教育

 

金沢工業大学(KIT)は、世界最高峰の研究開発機関として知られる米国のSRIインターナショナルと共同して、人や社会に役立つものを創造する「イノベーション力」教育を2014年度から実施しています。

 

SRIは、バイオサイエンスや医療、化学、素材産業、地球環境や宇宙工学、センサー技術やデバイス、コンピューターやデジタル技術、エネルギー、環境技術など、幅広い分野で世界を一変させる、数多くの革新的なイノベーションを生み出してきました。

コンピューターの「マウス」の発明は、誰もがコンピューターを気軽に利用できるパーソナルコンピューティングの時代を切り拓き、世界初のコンピュータネットワーク「ARPANET」は後に「インターネット」として発展していきました。超音波診断やがん治療、抗マラリア薬、「ダビンチ」として知られる外科手術ロボットなど、SRIは医療分野でもさまざまなイノベーションを生み出しています。自然言語を理解し音声で応える「Siri」も、SRIの人工知能プロジェクトから生み出されたものでした。

 

SRIでは、こうしたイノベーション創出に関する自身と世界各国の企業、団体のベストプラクティスを研究し、方法論として体系化しています。顧客価値の高いイノベーションを創出する実践理論として提唱している「イノベーション5つの原則」です。

 

SRIの「イノベーション5つの原則」(SRI  Five Disciplines of Innovation ®)

1.顧客と市場における重要なニーズの重視

2.顧客価値の創出

3.イノベーションチャンピオンを中心としたプロジェクト進行

4.イノベーションチームの編成

5.チーム内の意思統一

 

KITとSRIは共同して、この「イノベーション5つの原則」を体得する「イノベーション力」教育を実施しています。

希望する学生、大学院生はワークショップを通じて、SRIが持つイノベーション創出の仕組みを実体験します。その上で、KIT扇が丘キャンパス内にある「アントレプレナーズラボ」などを拠点に、地域社会のリアルな課題に取り組みます。

学生主体で地域社会におけるイノベーション創出に取り組み、新たな顧客価値を創出する中で、KITの学生たちは「イノベーション力」と「起業家精神」を自ら高めていきます。

 

 

 

世界水準の教育を実践

 

ユーザーは何を必要としているのか
チームで考え、解決策を創出

 

世界で活躍するグローバル人材とは、日本人としてのアイデンティティを持ち、未知なもの、多様な解のあるものに果敢に挑戦して新しい価値を生み出していく「イノベーション力」を持つ人材であるとKITでは考えます。そして、「イノベーション」は、幸運やたった一人の天才による属人的成果によるのではなく、持続的な改善や改良を組織的に行い、高い顧客価値の創造を継続して追い求めた結果であると考えています。

KITは学生の「イノベーション力」育成に向けて、問題発見から解決にいたる過程・方法をチームで実践しながら学ぶ「プロジェクトデザイン教育」を全学生必修で実施しています。ユーザーはどんな機能を欲しているのか、問題を発見し、知識やアイデアを組み合わせて解決策を創出し、具体化して実験・検証・評価を重ねます。

MITやスタンフォード大学など、世界を代表する100以上の大学・高等教育機関が参加し、工学教育の世界標準となっている「CDIO」(Conceive考え出す→Design設計する→Implement行動する→Operate操作・運営する)を日本の大学で初めて導入し、さらに、ユーザーを想定して何が問題で何を解決するべきかを考える「デザインシンキング」の手法も取り入れることで、「イノベーション力」を有した「自ら考え行動する技術者」の育成を目指しています。

 

 

 

産官学一体で取り組む

 

国のイノベーション中核拠点が
KITに開設。10年先の社会ニーズに

 

「イノベーション力」育成には高度な研究環境も必要です。石川県白山市にある「KITやつかほリサーチキャンパス」にはプロジェクト研究単位で15の研究所を設置し、学生は学部学科の枠を越えて教員や企業とプロジェクトを組み、解が多様に存在する問題に取り組んでいます。

2013年10月には文部科学省が平成25年度から開始した「革新的イノベーション創出プログラム」(COI STREAM)の中核拠点に、KITが私立大学で唯一選定されました。10年先の社会ニーズを設定し、革新的なイノベーションを創出していく大規模産学連携研究拠点を全国で12拠点、文部科学省が選定したもので、KITの「革新複合材料研究開発センター」はその一つです。日本の国際競争力を押し上げ、世界市場にインパクトを与える成果を持続的に創出していくことが期待されています。

 

KITは世界に貢献できるイノベーションを生み出す人材はイノベーティブな組織でこそ輩出できるという確信のもと、革新的なイノベーション教育を推進し、さらなる教育付加価値日本一を目指して参ります。

 

 

 

SRIインターナショナルについて

SRIインターナショナルは、1946年にスタンフォード大学が「Stanford Research Institute」として設立し、70年にスタンフォード大学から分離独立。77年から「SRIインターナショナル」の名称であらゆる分野の研究開発事業に従事しています。SRIインターナショナルでは自らが実践してきたイノベーションのプロセスを「イノベーション5つの原則」にまとめ、ワークショップをグローバルに展開。連携企業におけるイノベーション創出を実現しています。

 

 

[関連サイト]

SRI International Webサイト
http://www.sri.com/japan