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航空システム工学科
航空機の飛ぶ仕組みから
材料、安全運行までを学ぶ
人間は、走ることや泳ぐことはできても、空を飛ぶことはできません。だから人間は、遠い昔から空を飛ぶことを夢見て、ようやく空を飛ぶ機械を造り出し思いのままに操ることができるようになりました。本学科は、航空機の仕組みについて学ぶ学科です。人間が知恵を絞って造りあげた「空を飛ぶ機械」いわゆる「航空機」について、どういう知恵によって形を決めるのか、その形を軽く作るための知恵は何か、鳥が羽ばたく代わりに人間が得た「エンジン」はどのような仕組みなのか、航空機を操るために中身はどのようになっているのか、といったことを理論や実習を通じて学びます。また、安全性を向上させる飛行制御技術の研究や、経済性を向上させる材料の研究を含め、次世代の航空機の研究を行っています。
- キーワード
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- 安全性
- エネルギー
- 地球環境
- 先端的技術革新
- 航空機および構成要素
- 輸送機械
最新ニュース
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- 『文藝春秋』2021年1月号の「KITキャンパスレポート」に深津翔太さんが紹介されました(岡本研究室)
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- 学生がBoeing Externship Programの最終発表会で発表。ボーイング社のオンライン講義を受講し、空港における感染症を防ぐための技術を提案
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- 「物語の始まりへ」に矢﨑由実子 さんが紹介されました(土屋研究室)
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- 【動画】白山麓地域での小口輸送実現へ、さらに進化した機体の飛行試験成功。固定翼を持つ無尾翼小型VTOL(垂直離着陸機)新型試作機で遷移飛行実験を実施。航空システム工学科 赤坂剛史研究室
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- 佐々木大輔准教授へのインタビュー「数値流体力学の知識・技術を活かして 低騒音の航空機開発に寄与」がBackUpに掲載
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- 『文藝春秋』2020年10月号の「KITキャンパスレポート」に矢﨑由実子さんが紹介されました(土屋研究室)
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- 航空工学を学ぶ大学院生の齊藤孝佑さんに、アメリカに拠点を置く航空関係団体ISTATの奨学金の給付が決定。金沢工業大学の学生の給付獲得は3年連続
学ぶ領域
- ①航空機要素技術
- 航空機に働く揚力や推力を効率よく発生させるメカニズムと、その制御技術に必要な工学領域を学ぶ。
- ②航空機統合技術
- 航空機の構造・機能を理解し、安定した飛行を実現する統合システム技術に必要な工学領域を学ぶ。
専門科目一覧
【1年次】
航空入門/機械系製図Ⅰ・Ⅱ/航空機の原理/工業力学Ⅰ・Ⅱ/数理モデルプログラミング
【2年次】
航空工学概論/航空文献調査入門/材料力学/振動工学/機械力学/航空構造力学/飛行力学Ⅰ/熱力学Ⅰ・Ⅱ/流れ学Ⅰ・Ⅱ
【3年次】
3D-CAD/航空構造設計Ⅰ・Ⅱ/機械工作概論/航空制御工学/航空材料Ⅰ・Ⅱ/飛行力学Ⅱ/航空工学演習/熱流体工学/航空原動機/航空流体力学Ⅰ・Ⅱ/航空システム専門実験演習A・B/応用数学/構造解析演習/空力解析演習
【4年次】
航空グローバル演習
カリキュラム、シラバス、教育目標
Boeing Externship Program
金沢工業大学は、航空機製造のトップメーカーであるボーイング社のExternship Programに2014年から参加しています。外国の航空宇宙企業について学び、異文化環境を経験し、英語によるプロジェクト活動を行うことで、航空への知識と英語技能を伸ばすことを目的としています。このプログラムは大学院 機械工学専攻の授業の一環として行われています。
研究室一覧
3年次後学期から研究室に所属し、1年間半、テーマに沿って研究活動に取り組みます。テーマ設定から調査・実験、論文の執筆、発表までを行います。
航空制御
- 橋本研究室
- 社会貢献
- 飛行安全
- 飛行制御システム
- シミュレータ
エンジン
- 藤・土屋研究室
- ジェットエンジン
- ガスタービン
- 高効率・環境適合エンジン
学科Q&A
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航空システム工学科の特徴を教えてください。
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航空システム工学科とはまさに「航空機の仕組みを学ぶ」学科です。具体的には航空機が空を飛ぶ原理の勉強からスタートして、航空機の形の意味、航空機用エンジンの仕組み、さらには機体の内部構造に至るまでを、理論と実習を交えて学びます。一方では、航空機を安全に飛ばすための課題を考え、機体の新しい材料研究も手がけ、さらに一歩進んで次世代航空機の研究にも取り組んでいます。
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カリキュラムを具体的に教えてください。
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力学や航空機関連の専門科目を主に学びます。工業、材料、機械などの機械系の力学を基本として、航空構造、航空流体、航空制御工学、航空原動機などの専門科目を学びます。最後にそれらを統合するプロジェクトデザインⅢ(卒業研究)として、新形態航空機の概念設計や小型模型飛行機の設計・製作・飛行実験など、各自が興味のある航空機関連のテーマについて研究します。
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学びの環境にどんな特徴がありますか。
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実際に空を飛んでいた飛行機がキャンパスにあります。この現物を使って、各部の部品やメカニズムなどを手で触れて確認できます。実際のコックピットを再現した本格的なフライトシミュレーターもあり、航空機の制御についてもリアルに学べます。教員には、航空機メーカーに在籍して、航空機の開発製造に携わっていた経験者がいます。開発現場での体験談を直接聞けるのは、実践的な学びにつながるのはもちろん、航空機業界に就職をめざす際にも有利な情報となります。
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航空業界を目指す人に向いている学科でしょうか。
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確かに、就職志望先として、航空機メーカーや航空機関連の企業をあげる学生が多くいます。ただし、国内では航空機を丸ごとつくっているメーカーは少ないため、実際には航空機の機体やその一部、航空機関連の部品などを手がける企業への就職が多くなります。中には本学科で学んだ知識を基礎として、パイロットや整備士に挑戦する学生もいます。また、飛行機に限らず、輸送関連機器メーカーや自動車業界に進む学生もいます。
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これからの航空機業界はどうなるでしょうか。
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世界の旅客需要は右肩上がりで伸びており、新型機の開発が期待されています。これを受けて、国内でも国産のリージョナルジェット機の開発が進められています。ほかにもビジネスジェット機や自衛隊機などの開発を含めて航空機産業は盛り上がると思います。
物語の始まりへ
180秒のヒューマンドキュメント「物語の始まりへ」はテレビで毎週放送中。学生たちの活躍が動画でご覧いただけます。
航空システム工学科の学生が登場する回
- File.853 矢﨑由実子(土屋研究室/夢考房人工衛星開発プロジェクト/Boeing Externship Program)
- File.845 西岡航太(廣瀬研究室/夢考房人力飛行機プロジェクト/CFRP炭素繊維強化プラスチック)
- File.839 山口裕也(佐々木研究室/夢考房人力飛行機プロジェクト/三菱航空機の長期インターンシップ)
- File.835 海野晃弘(赤坂研究室/垂直離着陸が可能な固定翼型ドローンの開発)
- File.825 豊岡諭(廣瀬・吉田研究室/スペースプレーンの構造軽量化の研究)
- File.824 松田晃(夢考房小型無人飛行機プロジェクト/全日本学生室内飛行ロボットコンテスト部門優勝)
- File.821 飯村理(夢考房小型無人飛行機プロジェクト/全日本学生室内飛行ロボットコンテスト部門優勝)
- File.817 本影拓真(夢考房人工衛星開発プロジェクト/超小型模擬人工衛星「CanSat」の製作)
- File.779 岩船翼(夢考房小型無人飛行機プロジェクト/Boeing Externship Program/佐々木研究室)
- File.769 市邉星香(夢考房小型無人飛行機プロジェクト/ブラジルの国際会議で活動を発表)
学科紹介リーフレット
航空システム工学科を紹介するリーフレットです。
進路・資格
主な就職先 (学部卒業生、過去3年間の実績)
- 住友電装
- 総合車両製作所
- ダイハツ工業
- 日本精機
- 日本電産サンキョー
- 日本飛行機
- 東日本旅客鉄道
- 北海道電力
- 本田技研工業
- ミネベアミツミ 他
主な就職先 (大学院修了生、過去3年間の実績)
- IHI
- 川崎重工業
- KYB
- ジヤムコ
- 新明和工業
- 日野自動車
- 三菱自動車工業
- 三菱重工業
- 三菱電機
- ミネベアミツミ
- 明電舎
- 国土交通省 他
取得推奨資格
- FE試験
- CAD利用技術者 2次元・3次元
- ボイラー技士 1級、2級
- 機械設計技術者 3級
取得できる教育職員免許状
高等学校教諭一種免許状(工業)