航空システム工学科
航空機の飛ぶ仕組みから
材料、安全運行までを学ぶ
人間は、走ることや泳ぐことはできても、空を飛ぶことはできません。だから人間は、遠い昔から空を飛ぶことを夢見て、ようやく空を飛ぶ機械を造り出し思いのままに操ることができるようになりました。本学科は、航空機の仕組みについて学ぶ学科です。人間が知恵を絞って造りあげた「空を飛ぶ機械」いわゆる「航空機」について、どういう知恵によって形を決めるのか、その形を軽く作るための知恵は何か、鳥が羽ばたく代わりに人間が得た「エンジン」はどのような仕組みなのか、航空機を操るために中身はどのようになっているのか、といったことを理論や実習を通じて学びます。また、安全性を向上させる飛行制御技術の研究や、経済性を向上させる材料の研究を含め、次世代の航空機の研究を行っています。
- キーワード
-
- 安全性
- エネルギー
- 地球環境
- 先端的技術革新
- 航空機および構成要素
- 輸送機械
-
- 未来の航空機を実現する先端技術の世界
- 航空システム工学科では、現代および次代の航空機に必要とされる新技術の研究開発に取り組んでいます。
-
- 学びの特徴
- 航空機設計者としてのスタートラインに立つための知識を身につけます。
-
- 進路・就職・資格
- 航空機系メーカーや機械系企業に就職、大学院にも約3割が進学
物語の始まりへ
180秒のヒューマンドキュメント「物語の始まりへ」はテレビで毎週放送中。学生たちの活躍が動画でご覧いただけます。
航空システム工学科の学生が登場する回
- File.985 井口小太郎(森合研究室/未来型エンジン内部流れ数値解析人力飛行機プロジェクト)
- File.979 吉永翔哉(固体燃料ロケット/数値流体解析/人工衛星開発プロジェクト)
- File.976 齊藤寛泰(赤坂研究室/ヘリコプタ騒音低減/数値流体解析/タンデムロータ型コンパウンドヘリ)
- File.973 梅地俊甫(佐々木研究室/数値流体力学/複合材加工用レーザ開発/人力飛行機プロジェクト/自転車同好会)
- File.959 小玉隆之介(藤田研究室/夢考房小型無人飛行機プロジェクト/全日本学生室内飛行ロボコン/ユニークデザイン部門でSkyDriveデザイン賞)
- File.958 横山兄(藤田研究室/夢考房小型無人飛行機プロジェクト/全日本学生室内飛行ロボコン/自動制御部門ベストパイロット賞/制御・電装担当)
- File.953 原田昌紀(森合研究室/電気推進用プラズマジェット/人力飛行機プロジェクト)
- File.943 谷口雄一(廣光研究室/ジェットエンジンの騒音低減について/学内外でインターンシップ)
- File.939 竹田沙紀(岡本研究室//超低レイノルズ数の研究/小さな昆虫の翅に注目)
- File.933 青木聡吾(廣瀬研究室/CFRPのリサイクル技術/夢考房人力飛行機プロジェクト/全国学生英語プレゼンコンテスト)
- File.932 仁科宏紀(大学メタバース活用に貢献/基礎英語教育センター)
動画
航空システム工学科 学科説明
学科Q&A
-
航空システム工学科の特徴を教えてください。
-
航空システム工学科とはまさに「航空機の仕組みを学ぶ」学科です。具体的には航空機が空を飛ぶ原理の勉強からスタートして、航空機の形の意味、航空機用エンジンの仕組み、さらには機体の内部構造に至るまでを、力学の計算や実験・実習を通して学びます。一方では、航空機を安全に飛ばすための課題を考え、機体の新しい材料研究も手がけ、さらに一歩進んで次世代航空機の研究にも取り組んでいます。
-
カリキュラムを具体的に教えてください。
-
力学や航空機関連の専門科目を主に学びます。工業、材料、機械などの機械系の力学を基本として、航空構造、航空流体、航空制御工学、航空原動機などの専門科目を学びます。最後にそれらを統合するプロジェクトデザインⅢ(卒業研究)として、新形態航空機の概念設計や小型無人航空機の設計・製作・飛行実験など、各自が興味のある航空機関連のテーマについて研究しています。
-
学びの環境にどんな特徴がありますか。
-
実際に空を飛んでいた飛行機がキャンパスにあります。この現物を使って、各部の部品やメカニズムなどを手で触れて確認できます。実際のコックピットを再現した本格的なフライトシミュレータもあり、航空機の制御についてもリアルに学べます。教員には、航空機メーカーに在籍して、航空機の開発製造に携わっていた経験者がいます。開発現場での体験談を直接聞けることは、実践的な学びにつながるのはもちろん、技術者になるための多くの素養を養うのに役立ちます。
-
航空機業界を目指す人に向いている学科でしょうか。
-
航空機業界だけではありません。もちろん、航空機メーカーや航空機関連企業を志望先に挙げる学生が多くいますし、パイロットや整備士に挑戦する学生もいます。同時に、航空技術は、さまざまな輸送機器の開発・設計・製造に応用できます。そのため、多くの卒業生が、航空機をはじめとして、自動車、電車、船などのさまざまな輸送機器メーカーの技術者として活躍しています。