SRI’s Introduction to Innovation ワークショップ
金沢工業大学では、世界的な研究開発機関・SRIインターナショナルが持つイノベーション創出のノウハウを学ぶ「SRI's Introduction to Innovation ワークショップ」を実施しています。
新しい顧客価値の創造(イノベーション)には手順・過程(プロセス)が存在します。ワークショップでは、市場ニーズをとらえ、顧客にとっての新しい価値を創出するために必要なノウハウを、SRIの実践理論「イノベーション5つの原則」から学びます。学生はワークショップを通じて、自身の研究テーマや実現したいアイデアを、市場ニーズや顧客視点でとらえ、イノベーション(新しい顧客価値)をチームで創造していくノウハウを実践的に学びます。各自のアイデアを1分程度で発表する「エレベータピッチ」をベースに進められ、「顧客にとって重要な価値とは何か」「自身のアイデアの強みは何か」などを明確にして、アイデアを研ぎ澄ましていきます。
ワークショップは、2014年度から開催しており、ファシリテータは金沢工業大学の教員が務めます。日本語のワークショップのほか、英語のみで行われるワークショップを春期休暇と夏期休暇中に実施しており、全日程参加で修了証が授与されます。
また、2021年からは、金沢工業大学のプロジェクトデザイン教育を導入している越日工業大学(Vietnam-Japan Institute of Technology)の学生もオンラインで参加しており、金沢工業大学、併設校の国際高等専門学校の学生と混成チームでワークショップに取り組んでいます。
イノベーション5つの原則について
SRIインターナショナルが自らの実践と世界各国の企業・団体と連携し見出した「現場たたきあげ理論」ともいえる実践法を体系化したものです。
原則その1:顧客と市場の重要なニーズをとらえる
原則その2:顧客価値の創出
原則その3:イノベーションをリードするチャンピオン
原則その4:イノベーション・チームの構築
原則その5:チーム内の意思統一
SRIインターナショナル
SRIインターナショナルは、スタンフォード大学の「スタンフォード研究所(Stanford Research Institute)」がスピンアウトして設立された、世界的な研究開発機関です。コンピュータのマウスや、iPhoneに搭載されたSiri、インターネットのURLなど、私たちの生活を一変させた数々の革新的なイノベーションを創出してきたことで知られています。