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外国人住民にインタビューし、インクルーシブなまちづくりを。学生が野々市市外国人住人向けの英語版パンフレットを制作し、野々市市役所で粟市長に寄贈しました

金沢工業大学の学生が、野々市市在住外国人向けに、野々市市くらしのガイドブック 『子育て』の英語版パンフレットと、『すくすく健康カレンダー』の英語パンフレットの改訂版をロチェスター工科大学の学生とともに制作しました。

2月24日(金)10時から「英語版パンフレット 寄贈式」を野々市市役所応接室で行い、学生が粟貴章野々市市長にパンフレットの寄贈を行いました。

河原優音さん(中)と渡辺実華さん(右)が粟貴章野々市市長にパンフレットを寄贈

ジェイコブ・ジリンスキーさん。寄贈式にはビデオメッセージで参加しました

*野々市市くらしのガイドブック 『子育て』 英語版制作に取り組んだ学生
金沢工業大学 情報フロンティア学部 心理科学科2年 渡辺実華さん
金沢工業大学 情報フロンティア学部 心理科学科2年 河原優音さん
ロチェスター工科大学 コンピュータセキュリティ学科3年 ジェイコブ・ジリンスキーさん
活動期間:2022年4月~2023年1月

*『すくすく健康カレンダー』 英語版改訂版に取り組んだ学生
金沢工業大学 工学部 航空システム工学科4年 青木聡吾さん
活動期間:2022年10月~2023年1月

*指導教員:金沢工業大学 英語教育課程 藤井清美教授、Brent Wright准教授、Camyla Yamashiro 講師

パンフレットは下記よりダウンロードいただけます。

野々市市くらしのガイドブック 『子育て』英語版

『すくすく健康カレンダー』英語版改訂版

英語版パンフレットは、英語科目「イングリッシュセミナー」の授業の一環で、学生が外国人住民にインタビューを実施し、問題点を発見、解決策として完成させたものです。金沢工業大学英語教育課程では英語を使って地域社会の課題発見・解決に取り組む地域貢献型プロジェクトを正課(授業)に取り入れています。活動は、理工系学生が大学近郊の外国にルーツを持つ住民の声を活かしてニーズに合った情報提供や課題解決をします。活動の目的は以下の3つです。

1. 市や地域と連携し、外国にルーツを持つ住民にとって住みやすい、インクルーシブな街づくりの一端を担います。

2. 外国にルーツを持つ住民と参加学生が地域社会との関わりを深める機会を作ります。

3. 多言語・他文化の住民との交流を通してコミュニケーション能力の向上や異文化理解能力を養うとともに、今の日本に必要なグローバルマインドを育みます。

本活動では、アイデアを創造するための手法「デザイン思考」を用い、野々市市の外国人住民へ英語でインタビューを実施しました。何が求められているのか問題点を発見し、ブレーンストーミングを通じてアイデアを創出します。生み出された解決策はプロトタイプとして具体化し、検証、評価し、発表するまでのプロセスを英語で実践します。

今年度は、海外の学生向けに開講される日本語教育プログラムの授業「ジャパニーズセミナー」を受講した、ロチェスター工科大学の学生ジェイコブ・ジリンスキーさんとともに協働作業を実施しました。新型コロナウイルス感染拡大防止水際対策のため日本語教育プログラムはオンラインで実施されましたが、DXツールを使いメタバース上で協働作業を実施しました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため制限が少し緩和されはじめた今年度は、住民へのインタビューを対面とオンラインの両方で行いました。また、野々市市役所の国際交流員の方や、本学の国際交流室の職員にもお話しを伺いました。その結果、野々市市への転入の際に「学校の転校先がわからなかった」「子育て支援についてどのようなサポートがあるのかわからない」などの外国人住民の方の声が集まりました。「野々市市くらしのガイドブック」には、「子育て」のセクションがありますが、英語版はなく、市役所と連携しながら英語版に取り組みました。

また、活動中に、以前活動したチームが作成した英語版パンフレットに「野々市市くらしのガイドブック」と同様の情報記載があることがわかり、その情報がアップデートされていないことも判明しました。そこで、以前に授業「イングリッシュセミナー」を履修した青木聡吾さんが『すくすく健康カレンダー』英語版改訂版に取り組みました。

【関連リンク】

野々市市 Information for foreign residents and visitors in English

Design for the Community 英語教育研究プロジェクト

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