建築学部
建築デザイン学科
Department of Architectural Design
建築デザイン学科
VISION
建築デザインを学び、
美しく機能的な建築や都市を計画する
建築や都市の美しさや機能性の観点から、ライフスタイルの多様化、伝統文化の活用、社会のデジタル化などに対応した次世代の建築・まちづくりに関する知識・技術を修得し、持続可能な社会と環境の構築に貢献できる人材を育成します。

学科概要
学科の特徴
美しく機能的な建築や都市を計画し、持続可能な社会と環境の実現に貢献できる人材の育成を目指します。
学ぶ領域
- 建築設計
使いやすく美しい建築を実現するために、建築空間の機能・構成・意匠等を理解し、自らの感性を活かした建築を設計する。 - 建築歴史・意匠
建築の計画や意匠における歴史的価値とその背景を理解し、建築物の文化的な評価と継承に取り組むための知識や手法を学ぶ。 - 都市デザイン・まちづくり
都市や地域の役割や特性について、歴史的な背景を含めて理解し、都市デザイン・まちづくりの構想や計画を立案する。 - 建築計画
建築計画に関する知識や手法を学び、機能性や快適性を備えた空間づくり、社会や地域のニーズに応える建築のあり方について学習する。 - 建築情報
建築・都市の計画・設計に必要な情報技術やその活用方法を理解し、目的に応じた建築情報環境を構築し、実践的に応用できる。 - 建築生産・再生
建築生産を支える組織や建築法規を理解し、持続可能な建築づくりを学ぶ。
キーワード
- 建築設計
- 建築歴史・意匠
- 都市デザイン・まちづくり
- 建築計画
- 建築情報
- 建築生産・再生
学科の学び
主な専門科目
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建築の計画とデザイン
建築学の入門編であるこの科目では、建設業の広がりと建築学諸領域の概要を学び、人間の行動や意識に作用するさまざまな側面をふまえて計画することの重要性を理解する。同時に、卒業生や社会人を交えた討論によって建築への関心を高め、自らに問いかける学習姿勢や将来目標を実現するための修学計画能力を身に付ける。
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建築デザイン論
多様な建築デザインを分析・考察できる基礎的知識を身に付け、時代背景を前提に優れた建築とは何かについて考える。
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都市・まちづくり
都市計画やまちづくりの特性、手法、意義などを説明する重要な用語や概念を理解し、その特徴や意義を自ら説明できる能力を身に付ける。また、都市の成り立ちや歴史的変遷、その特徴、現状の問題点などを自ら調査・把握し、都市・まちづくりの構想・計画を立案するために必要な基礎的な能力を修得する。
-
建築デザイン総合演習
与えられた敷地や条件・テーマに基づいて、自らの感性・知識・技術を生かし、教員との対話を重ねながら、新たな建築デザインの提案に取り組む。純粋な建築デザインのコースの他、リノベーション、まちづくり、デジタルデザイン等の多様なコースを自由に選択できる。
専門科目一覧
1年次 | 建築基礎製図/日本建築史/建築の計画とデザイン/建築デザイン基礎/建築環境学Ⅰ/建築設備総論/建築構造のデザイン/建築構造力学Ⅰ |
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2年次 | 建築デザイン演習Ⅰ/建築デザイン演習Ⅱ/建築キャリアデザイン/西洋建築史/建築計画/建築構法計画/建築デザイン情報演習Ⅰ/建築 環境学Ⅱ/建築設備学/建築材料/建築構造力学Ⅱ/建築構造計画 |
3年次 | 建築デザイン総合演習A/建築デザイン総合演習B/建築デザイン論/現代建築論/都市デザイン/建築再生論/都市・まちづくり/建築デザイン情報演習Ⅱ/サステナブル都市・建築/建築施工/建築法規/建築環境学Ⅲ/建築環境設計Ⅰ/建築環境設計Ⅱ/鉄筋コンクリート構造/鉄骨構造/建築構造設計 |
カリキュラム、シラバス
教員・研究室紹介

蜂谷俊雄 研究室
才能や個性を活かしたデザイン力/設計理論の研究/建築設計競技への出品/プロジェクトを通した社会貢献

川﨑寧史 研究室
建築計画/地域計画/空間デザイン・外部空間デザイン/地域活性

下川雄一 研究室
建築デザインとデジタル技術活用/VR・AR・MRなどの仮想空間技術活用/建築・都市のデジタル化/3D、BIM、デジタルツイン

佐藤考一 研究室
ファイナンスによる建物の質的向上/建材・建築部品のグローバリゼーション/リノベーションがもたらすインパクト/耐火性を持つ木造

山崎幹泰 研究室
日本建築史/歴史的建築物/文化財保存/大工技術/建築アーカイヴス

竹内申一 研究室
建築デザイン/あたらしい空間と環境の創造/歴史的空間の再編・リノベーション/デザインの根拠を考える/そこにしかないという建築の魅力

宮下智裕 研究室
サステナブルな建築・空間デザイン/リノベーション・コンバージョン/学生アパートの再生/構法デザイン/地域再生・まちづくり

山田圭二郎 研究室
景観工学/ランドスケープ・アーキテクチュア/都市デザイン/都市・地域計画/まちづくり

手代木純 研究室
緑地評価/都市温暖化対策/オープンスペースの利活用/緑陰/防災公園

髙橋元貴 研究室
都市史/インフラストラクチャー/都市・集落のフィールド調査/都市と建築をつくる・こわす・つくらふ/モニュメントと領域、中心と周縁

藤井健史 研究室
建築設計・まちづくりへの情報技術活用/建築・都市空間解析/プログラミング、BIM、VR・AR

増崎陽介 研究室
建築設計/都市調査・まちづくり/道/記憶、共感覚/大地と構法

勝原基貴 研究室
近現代建築史/建築家研究/石川の近代化/新興住宅地/建築アーカイブズ
学科Q&A
- 建築学科との違いは何ですか。
- 建築は「計画」「環境」「構造」の3つの領域に分かれています。「環境」は健康に建てること、「構造」は安全に建てることを重視し、これらは建築学科で学びます。一方、「計画」は建築物を人がどのように使うかという視点から考える分野であり、建築デザイン学科ではこれを深く学びます。設計を中心に都市計画や歴史、リノベーションなどの知識を身に付けながら、まちの景観やその成り立ち、そこにどんな人が住んでいるのかをフィールドワークを通して理解し、建築の在り方を探求します。
- 金沢で建築を学ぶ意義について教えてください。
- 金沢には町家がいまも至る所に残り、その風景は街のDNAとして連綿と受け継がれています。単なる保存ではなく、時代と共に、生き物のように自然と変化してきた建築を体感できることこそ、金沢で建築を学ぶ魅力です。ガラス張りの21世紀美術館も、金沢という文脈の中に建っているから面白いのです。実はKITの庭園も見どころです。無駄なく隅々まで丁寧にデザインされたキャンパスの美しさは、何ものにも代え難いものです。
- センスがないと建築デザイン学科には向いていませんか。
- 建築は感覚的にデザインすることも大切ですが、美しさ、機能性、地域性、使う人の個性など多様な視点を統合して、論理的に全体像を組み立てるという側面もあります。建築デザインの面白さは、答えが無数にあること。自分のセンスや能力とどう向き合い、どう伸ばすかが大切です。
- 就職先はどのようなところでしょうか。
- 設計事務所、ハウスメーカー、ゼネコンなど建築業界で活躍するほか、県庁や市役所などで都市計画に携わる卒業生もいます。不動産業界や建材メーカー、デジタル技術を活用した建築DX関連企業に就職するケースもあり、進路は多種多様です。
進路・資格
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主な就職先
過去3年間の建築学科の実績(「入学案内2026」より)
学部卒業生実績
イトーキ/大林組/鹿島建設/熊谷組/コマニー/五洋建設/三協立山/清水建設/新日本空調/スペース/住友林業/積水ハウス/大気社/大成建設/大和ハウス工業/高砂熱学工業/竹中工務店/東京ガスエンジニアリングソリューションズ/日成ビルド工業/乃村工藝社/長谷工コーポレーション/パナソニックホームズ/真柄建設/LIXIL /YKK AP /国土交通省/富山県庁/石川県庁/岐阜県庁/金沢市役所/野々市市役所/教員 他 -
取得できる教育職員免許状
高等学校教諭一種免許状(工業)※
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取得を推奨する資格
一級建築士
二級建築士
宅地建物取引士
マンション管理士
1級建築施工管理技士
※ 特に4年次には学校現場での教育実習が必修。中学校の免許状取得希望なら期間は3週間以上、高校の場合は2週間以上。中学校免許状の場合は、2年次に特別支援学校および社会福祉施設にて合計7日間の介護等体験が必要。