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【動画】白山麓地域での小口輸送実現へ、さらに進化した機体の飛行試験成功。固定翼を持つ無尾翼小型VTOL(垂直離着陸機)新型試作機で遷移飛行実験を実施。航空システム工学科 赤坂剛史研究室

赤坂研究室が開発した新型VTOL試作機

金沢工業大学工学部航空システム工学科 赤坂剛史研究室が固定翼を持つ無尾翼小型VTOL(垂直離着陸機)の新型試作機を開発し、令和2年10月14日、 遷移飛行実験を手取川河川敷で行いました。

新型機の機体重量は3kgで、翼幅は1.5mから2mとなりペイロードを搭載した場合においてより安定した飛行と、翼面積が大きくなったことで、ホバリングから水平飛行への遷移がよりスムーズになりました。

【動画】


赤坂研究室では、離島・山間部の小口輸送を念頭に、固定翼を持つ無尾翼VTOLの研究開発に取り組んでいます。垂直離着陸のため滑走路は不要。500gの荷物を時速約70kmで3km先に運べる仕様とし、白山麓における緊急時の薬の輸送等での活用も視野に入れています。

機体の製作レシピは最終的にはオープンソースとして公開し、産業用国産ドローン市場の育成への寄与を目指しています。

「誰一人取り残さない世界の実現」にむけて、安全で持続可能な輸送システムやユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現を掲げる国連SDGsの達成にも貢献できるものとして、大きな期待が寄せられています。

翼面積が大きくなり、ホバリングから水平飛行への遷移がよりスムーズになった

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KIT金沢工業大学研究室ガイド 工学部 航空システム工学科 赤坂剛史 研究室


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