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工学教育の世界標準 CDIOを実践。2年次後学期「プロジェクトデザイン実践」で航空システム工学科が”ドローンの未来を考える”をテーマに、チームで機構を設計し、デモフライトを実施

金沢工業大学では学生自らが社会的価値を持つ研究課題を発見し、その解決策を提案するプロジェクト教育をカリキュラムの柱に据えています。工学教育の世界標準「CDIO」を取り入れ、社会に役立つ研究はアイデアに終わらせず、プロトタイプとして具体化し、実験、検証、評価。さらに実社会の中に組み込み、その中で新たな発見を得て研究を深めていく社会実装型の教育研究を進めています。

2年次後学期の特色ある必修科目として「プロジェクトデザイン実践」があります。航空システム工学科では「ドローンの未来を考える」というテーマに対して、チームで根拠をもとに未来のドローンを予測。設計した機構はマルチコプターに装着してデモフライトを実施し、検証を行いました。

CDIOとは

Conceive(考え出す)、Design(設計する)、Implement(実行する)、Operate(操作・運用する)の略。「工学の基礎となるサイエンス」と「テクノロジーの基礎となる実践・スキル」のバランスを重視した、質の高い教育を目指して、2000年にマサチューセッツ工科大学とスウェーデンの3つの大学が協力して開発したもので、工学教育の事実上の世界標準となっています。

金沢工業大学では2011年6月に日本の大学として初めてCDIOイニシアチブに加盟し、2012年度からプロジェクトデザイン教育を中心にカリキュラムの刷新を図りました。

「プロジェクトデザイン入門」(1年次前学期)で理工系PBL(Project Based Learning)の基本スキルを学習し、「プロジェクトデザインI」(1年次後学期)では身近な実社会の問題解決に、そして「プロジェクトデザインII」(2年次前学期)では実社会における他者に関する問題解決に、チームで組織的にプロジェクト活動を行います。さらに「プロジェクトデザイン実践」(2年次後学期)では解決策として生み出したアイデアを具体化し、操作・運用などを行うことで、その有効性を検証、評価します。

※室内に網で囲った飛行用のスペースをつくり、安全を確認した上でデモフライトを行いました。

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