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金沢工業大学が世界初となる「SDGs×ビジネス×地方創生×産官学連携」のアライアンスを締結。
金沢青年会議所、国連大学、JICAと共にSDGsビジネス普及のための共同検討に関する覚書に署名
金沢工業大学と金沢青年会議所、国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット、JICA北陸間における「SDGsビジネス普及のための共同検討に関する覚書」調印式が8月30日(水)午前9時より金沢工業大学扇が丘キャンパス1号館益谷記念室で行われ、金沢工業大学の大澤敏学長と金沢青年会議所塚本泰央理事長、国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット渡辺綱男所長、JICA北陸仁田知樹支部長が覚書に署名しました。
*SDGsとは国連加盟193国が達成を目指す持続可能な開発目標のことです。
日本は世界でも珍しく、地方においても地域経済の活性化という視点のみならず、地球規模課題の解決という視点を持ち経営を行う中小企業が多数存在している国です。これらの企業は社会課題を解決する独自技術の開発やビジネスモデルを創造し続けており、その取り組みは海外からも高く評価をされています。こうした日本特有の特徴は、世界中で首都と地方の格差が拡大していく中で、世界中から持続可能な社会を構築していくための重要な要素として注目をされています。そして、2020年にオリンピック・パラリンピックが東京で開催され、世界中からの注目を浴びる中で、上記のような日本の強みを世界に積極的に発信していくために、地方の中小企業を中心とした産官学連携体制を構築する必要性が高まってきています。
金沢工業大学情報フロンティア学部経営情報学科では、平本督太郎講師を中心にSDGsビジネスアワードの設立やSDGsビジネスに関するカリキュラムを通じた次世代リーダー育成の推進を行ってきました。今回の覚書締結により、金沢工業大学は経営情報学科を核としながら、学部・学科の枠を超え、大学全体として既存の研究・活動成果を最大限に活用し、分野横断型のSDGsビジネス創造に向けた取り組みを行います。そして、これらの取り組みを通じ、学内での研究や人材育成に留まらず、研究成果の社会への実装を通じた研究の発展や次世代のグローバルリーダーの育成に関する取り組みを加速させていきます。
また、地元経済を支える企業の若手経営者が集まる金沢青年会議所と連携することにより、ビジネスが持つ「取り組みの持続性」や「ステークホルダーの自立性」を生み出すという特徴を最大限に発揮したSDGsへの貢献手法を生み出し、創造された金沢発の取り組みを国連大学やJICAとの連携により日本中、そして世界中に共有・拡大していくことを目指します。
具体的な連携内容は今後検討を進めてまいりますが、金沢工業大学におけるSDGsビジネスに関するカリキュラムの推進における協力体制の検討や、2018年2月に開催予定のJCI金沢会議2018における連携に関して、連携実施の可否も含めて検討を進めていく予定です。
SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、国連に加盟する世界193か国が合意した17の目標、169のターゲットのことです。貧困等の途上国を中心とした社会課題の解決のみならず、気候変動等の先進国・途上国共通の社会課題の解決について、2030年までに達成すべき目標が設定されており、達成するためには政府・国際機関・民間企業・NGO・学術機関・市民等、様々なステークホルダーのパートナーシップが必要となります。
SDGsビジネスとは
SDGsビジネスとは、SDGsの達成に貢献するビジネスであり、その目的に対し従来の開発手法よりも優れた社会・環境インパクトを実現し、既存の活動・事業よりも優れた経済インパクトを実現するビジネスのことを指します。
SDGsビジネスは、地球規模課題の解決とともに、国内の地方活性化を加速する取り組みとして注目されており、日本国政府も推進を促しています。
SDGsビジネスアワードに関する過去のニュース
金沢工業大学が、国連に加盟する193国が達成を目指すSDGs(持続可能な開発目標)に貢献する取り組みを開始。取り組みの第一弾として、日本初となるSDGsビジネスアワードを創設
http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2017/0316_sdgs.html
国連に加盟する193国が達成を目指すSDGs(持続可能な開発目標)。金沢工業大学が日本初の取り組みとしてSDGsビジネスアワード2017表彰式・表彰記念パネルディスカッションを東京で開催
http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2017/0516_sdgs.html
国連加盟193国が達成を目指すSDGs(持続可能な開発目標)。外務省主催シンポジウムにおいて、金沢工業大学が日本初の取り組みとしてSDGsビジネスに関する学習・提言から実行計画策定までを1年かけて行うカリキュラムを紹介