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工学教育の世界標準になりつつある「CDIO」に
金沢工業大学が日本の大学で初めて加盟

金沢工業大学は、6月19日~23日デンマーク・コペンハーゲンで開催された、MITをはじめ各国を代表する高等教育機関が加盟する工学教育に関する世界的組織「CDIO」(読み シー・ディー・アイ・オー)第7回国際会議の加盟審査会に参加し、日本の大学として初めて「CDIO」加盟校に認定されました。※1

 

 

「CDIO」とは、「Conceive(考え出す)‐Design(設計する)‐Implement(実行する)‐Operate(運営する)」の略で、従来行われてきた知識教育に加え、「Conceive(考え出す)‐Design(設計する)‐Implement(実行する)‐Operate(運営する)」というプロセスを通じて、知識を活用してシステムや製品開発を行うことができる学生の育成を目指しており、次世代のエンジニアを育成する革新的教育のフレームワークとされ、 システムや製品開発における工学の基礎教育を学生に提供するものです。

また、そのための統合カリキュラムを加盟校が確立し運用することを目指しています。

現在、「CDIO 」には25カ国から約50の高等教育機関が加盟し、毎年各国を代表する10大学が申請を行うなど、工学教育の世界標準になりつつあります。※2

 

20世紀後半、大学では企業現場において一般的とはいえない知識偏重型の教育が主流でした。それに対し、企業や社会が、技術者に必要な技術や態度、自発性、創造性、技能、リーダーシップ、動機づけ、チームワークなどを身につける教育を重要視することを求めたことに始まり、工科系大学の教育プログラムを改革することを狙いとして、2000年にMITとスウェーデンの3つの大学が協力して「CDIO」を発案しました。

 

金沢工業大学はプロジェクトデザイン教育※3を中心に学生がアクティブに学べる教育を展開しており、また、夢考房や学生が自主的に学べる施設の充実などが今回の評価につながりました。

 

金沢工業大学では今後も、世界の高等教育機関との交流を通じて、工学教育の継続的な発展に努めていく所存です。   

 

※1日本の高等教育機関では昨年12月、併設校の金沢工業高等専門学校が初めて加盟しました。

※2 加盟校については 下記ホームページをご覧ください。

http://www.cdio.org/

※3 プロジェクトデザイン教育とは、問題発見から解決にいたる過程・方法を実践しながら学ぶ金沢工業大学独自の教育プログラムです。

 

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