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坂茂建築設計、金沢工業大学、芝浦工業大学、慶應義塾大学が、石川県能登地方の地震被災者への支援として、6月3日(土)・4日(日)に珠洲市正院町にて「紙のログハウス」を建設

株式会社坂茂建築設計と金沢工業大学、芝浦工業大学、慶應義塾大学は、石川県能登地方の地震被災者への支援として、6月3日(土)・4日(日)に珠洲市で、仮設空間として使用できる「紙のログハウス」を建設しました。

完成したログハウスと参加した学生ら

今回の「紙のログハウス建設プロジェクト」は珠洲市の被災者支援活動を目的としています。石川県能登地方で5月5日(金)に発生した地震により全壊し解体が決まった、珠洲市の個人住宅の敷地内に、世界的な建築家である坂茂氏が継続的に提案している「紙のログハウス」(セルフビルドの仮設空間)を提供。株式会社坂茂建築設計の坂茂氏とスタッフが中心となり、金沢工業大学建築学科の学生・教員や芝浦工業大学・慶應義塾大学の学生が協力し、6月3日(土)・4日(日)の2日間で建設作業を実施しました。

本プロジェクトに先立ち、5月16日(火)に坂茂氏と坂茂建築設計のスタッフが、珠洲市での被災状況の視察や、泉谷珠洲市長・地域住民との面会・協議などを実施しました。今回、紙のログハウスを建設した敷地にある住宅は地震で大きな被害を受け、解体が決まっています。地震で被害を受けた住民の支援として、仮設空間として利用可能な紙のログハウス(広さ3.6m×6m)を提供しました。

建設物:紙のログハウス(設計:株式会社坂茂建築設計)

建設作業参加者:

株式会社坂茂建築設計

代表 坂茂氏(2023年4月より芝浦工業大学特別招聘教授)
原野泰典氏、渡部玲士氏、ほか2名

有限会社 木下工務店 技術者数名

芝浦工業大学 学生5名

慶應義塾大学 学生4名

金沢工業大学

建築学科 竹内申一教授、永野紳一郎教授、藤井健史講師
学生12名(建築学科 8名、大学院建築学専攻 4名)

「紙のログハウス」について

「紙のログハウス」は坂茂建築設計が設計した、紙管や木製パネルを使って短期間で建設できる建築物です。坂茂建築設計は、1999年にトルコ北西部で発生した地震でも紙管を用いた仮設住宅を提供するなど、災害支援活動として継続的に仮設住宅の建設などに携わってきました。今回建設する紙のログハウスは、基礎には砂袋入りのビールケースを用い、1.2mおきに配置した紙管の柱の間に木製パネルで壁をつくる構造となっており短工期で建設できます。最初のプロトタイプは芝浦工業大学で建設され、今回珠洲市に提供するのは、このプロトタイプに改良を加えたものになります。紙のログハウスは、これまでにトルコのAntakya市の学校敷地内に提供し、教室として利用された実績があります。

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