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デジタル機器を活用し、時間と場所の制約を超えた未来の学びの場を展開。教育DXの事例紹介とデモンストレーションを11月11日(木)Challenge Labにて実施
金沢工業大学は、Society5.0社会をリードする人材育成を推進するために、デジタルを活用した大学教育のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進しています。
このたび、「教育DX」の取り組みとして、効果的かつ付加価値の高い未来の教育の実践に向けて、「多地点等身大システム」「分身ロボット」「ヘッドマウントディスプレイ」のデジタル機器を導入し、新たな教育環境を整備いたしました。今後、この環境を、国外とのコミュニケーション、企業との産学連携などに活用し、時間と場所の制約を超えた学びの場を実現します。
11月11日(木)に、デジタル機器等を活用した環境下での「教育DX」の事例紹介とデモンストレーションの記者発表を、扇が丘キャンパスのChallenge Labにて行いました。大澤敏学長が教育DXの取り組みについて説明し、後半には、
(1) 多地点等身大システムを活用した複数同時のワークショップの実演
(2) 遠隔から操作して会話できる分身ロボットの実演
(3) MR・VRを活用した、実験シミュレーション用ヘッドマウントディスプレイの実演
を行いました。
26号館のChallege Labと23号館の基礎英語教育センターを多地点等身大システムで結び、ワークショップの実演を行いました。
遠隔地から分身ロボットで(1)のワークショップに参加するデモを行いました。
ヘッドマウントディスプレイを使い、仮想空間・拡張現実の中での実験・危険予測のデモなどを行いました。
金沢工業大学では、2019年より「Society5.0社会にリードする人材育成」に力を注ぎ、全学生に「AI基礎」の科目を必修化し、ビッグデータ、IoT、AI応用、ロボティクスといった情報技術分野を学習できるカリキュラムを展開しています。また新型コロナウイルス感染拡大に伴い、Zoomを活用したオンラインによる遠隔授業ができるような環境整備に加え、自宅からもアクセスできる電子版シラバスを用意し、動画等の教材配信やクラウドサーバーの提供を行ってきました。さらにアフターコロナ・ウイズコロナを見据え、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた、付加価値の高い新たな教育環境とEdu-Techを駆使した教育を実践する、2020年12月の「教育DX」学長指針のもと、「学生一人ひとりの学びに応じた教育への転換」「時間と場所の制限を超えた学びの場の創出」の2つの目標を掲げ、2023年度末までの中期的な指標として「全科目でのDX導入」を目指しています。
今後は、ハイフレックス型の授業(対面授業とオンラインによる遠隔授業の同時並行)や、各専門学科の実験・実習科目の遠隔授業の実践に向けた環境を整備し、学生一人ひとりの状況に応じた学習の選択、時間や場所の制約に捉われない学習機会の提供を行っていく予定です。