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生産能率を低下させずに省エネルギー化が可能。 パイプフレーム構造を用いた小形工作機械の開発で、 機械工学科森本教授の研究グループが精密工学会技術賞を受賞

共同研究で開発したパイプフレーム構造を有する小形工作機械



金沢工業大学工学部機械工学科森本喜隆教授の研究グループが「パイプフレーム構造を用いた小形工作機械の開発」で2019年度「精密工学会技術賞」を受賞しました。生産能率を低下させずに省エネルギー化が可能となるパイプフレーム構造を採用したCNC工作機械を、金属加工を主要とする工作機械では初めて開発したことが評価されたものです。*CNC:Computer Numerical Control、コンピュータ数値制御


精密工学会技術賞は公益社団法人精密工学会が、精密機器の開発や生産加工技術に関する研究など、精密工学の領域で創造的業績をあげた研究者・技術者に対して毎年3件贈賞しているもので、2019年度は森本教授の研究グループの他、企業チームが2件、選出されています。


受賞した森本教授の研究グループ

受賞した森本教授の研究グループは次の5名です。

・高松機械工業株式会社 鈴木直彦氏

・金沢工業大学工学部機械工学科 森本喜隆教授

・高松機械工業株式会社 金子義幸氏

・国立研究開発法人産業技術総合研究所、金沢工業大学先端材料創製技術研究所客員教授 岡﨑祐一氏

・石川県工業試験場 廣崎憲一氏


筆頭受賞者である高松機械工業株式会社の鈴木直彦氏は、金沢工業高等専門学校を卒業後、金沢工業大学工学部機械工学科に編入し、同大学院機械工学専攻修了を経て、高松機械工業株式会社に勤務。森本教授とは、生産能率を低下させずに省エネルギー化を可能とするための小形工作機械の開発を目的とした共同研究を行い、金属加工を主要とする工作機械では初めてとなるパイプフレーム構造を採用したCNC工作機械を開発しました。またこの開発に関する設計思想や製造方法、加工性能を評価した研究成果(有審査論文,英文誌1編を含む4編)を博士論文としてまとめ、平成30年度に金沢工業大学学位論文審査に合格。博士(工学)の学位を取得しています(主査:森本喜隆教授。副査:新谷一博教授、加藤秀治教授、岡﨑祐一客員教授、金沢大学浅川直紀教授)。


これらの共同研究の成果が社会実装につながるものとして精密工学会において高く評価され、このたびの技術賞受賞となりました。


【関連リンク】

世界でまだ誰も成し得ていない技術開発に挑戦し続ける。機械工学科森本喜隆教授(2019.1.7)

金沢工業大学研究室ガイド 工学部機械工学科 森本喜隆研究室


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