2019年8月5日（月）、産学連携教育の発祥の地と言われるアメリカ オハイオ州のシンシナティ大学で、世界産学連携教育協会（WACE:Advancing Cooperative. & Work-Integrated Education 本部:アメリカ・ボストン）の世界大会が開催され、金沢工業大学の大澤敏学長がCWIE（産学連携教育）に関する史上初のグローバル憲章に署名しました。

世界産学連携教育協会（WACE）は世界52カ国、約1,000の教育機関、企業、団体からなる非営利組織。グローバル人材育成に向けて教育機関と産業界が協働して行う産学連携教育・CWIE(Cooperative & Work-Integrated Education）の展開・拡大を行う唯一の国際機関です。

CWIE(Cooperative & Work-Integrated Education）は、コーオプ教育に代表される産学連携教育の総称です。無償で行われる短期間のインターンシップとは異なり、学生が3ヶ月以上の長期間にわたって企業に雇用され、専門に関した業務を行います。カリキュラムの一環として行われることから成果評価に教員が関与することも特徴となっています。学生にとっては授業で学んだ知識や理論を企業における実際の業務で長期間にわたって実践できる貴重な機会となり、コーオプ教育をきっかけとした産学共同研究への発展も期待されます。

このたび大澤学長が署名したグローバル憲章は、「国際的な産学連携教育の新たな機会の創出」、「学生の異文化理解や多様性と包含を高める教育開発」、「グローバルに働く上で何が必要とされ、質保証をどうするのか、高等教育機関と産業界との議論の促進」の3点を盛り込んだもので、世界大会に参加した大学学長や政府高官、企業の役員により署名が行われました。

金沢工業大学及び併設校である国際高等専門学校では大澤学長並びにルイス・バークスデール校長のもとイノベーション創出を可能にする「グローバルリーダーの育成」と「世代・分野・文化を超えた共創教育」を全学的に推進しています。このたびの憲章署名により、コーオプ教育の一層の充実をはかってまいります。