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豊かな地域社会や自然環境という「目に見えない資本」を可視化。仮想通貨の基盤技術「ブロックチェーン」を応用して地方創生とSDGsへの貢献を目指すアプリ開発コンテスト、「KITハッカソン」を開催
金沢工業大学AIラボ(所長 中沢実 情報工学科教授)では、「ブロックチェーン」をテーマとしたKITハッカソンを2019年3月21日(木)から3月23日(土)までの3日間、金沢工業大学扇が丘キャンパス アントレプレナーズラボで開催します。
ブロックチェーン(分散型台帳技術/分散型ネットワーク技術)はBitcoinをはじめとする仮想通貨の基盤技術として昨今、注目されています。特定のサーバやクラウドが不要な信頼性の高い技術であるため、IoTでデータを収集し時系列で記録し参照する仕組みや、人生のすべてを記録し改ざんや捏造もできない仕組みなど、新たな仕組みを構築することも可能です。ブロックチェーンを応用して「豊かな地域社会のコミュニティ」や「豊かな自然環境」という地方都市に豊富に残された「目に見えない資本」を明確な価値として可視化できれば、地方創生や国連SDGsの達成に貢献できます。
このたびのハッカソンでは、AIやビッグデータとともに注目されているブロックチェーン技術をDApps(Decentralized Applications)とよばれる自律分散型アプリの開発を通じて修得し、地方創生や国連SDGs実現に向けた実証実験を産官学の連携により実践します。生み出されたアプリは最終日に「斬新さ」「経済効果」「技術」「既存産業との共存」「社会貢献度」という5つの要素から審査し表彰を行います。
【ブロックチェーン】
取引履歴などのデータをブロックと呼ばれる単位でまとめ、鎖のように連結して保管するデータベース。改ざんは膨大な演算をやり直さなくてはならないため現実的に難しい。
最近では仮想通貨にとどまらず、信頼性が求められる銀行や行政、IoTへの活用など幅広い分野での応用が期待されている。
【ハッカソンについて】
ハッキングとマラソンを合わせたプログラミング主体のコンテスト。短時間で日常に実装可能なプロダクトを生み出す。金沢工業大学では2014年夏から開催し今回で10回目。
ブロックチェーンハッカソンの概要
目標:「つくれるのその先へ」
我が国における重要課題である地方創生を実現していくためには、行き過ぎた資本主義社会において人々の価値観が「経済」へと大きく偏っている状況を解消することが一つの課題です。地方都市には「豊かな地域社会のコミュニティ」や「豊かな自然環境」があり、いわゆる「目に見えない資本」が豊富に残されています。それを可視化し、人々にとっての明確な価値へとつなげることが、地方創生やSDGsに代表される持続可能な発展を実現する上で重要になると確信しています。
「ブロックチェーン」の一つの側面は、Bitcoinをはじめとする仮想通貨であり、銀行などの特定の機関がその価値を定めていた通過とは別に、市場参加のメカニズムの障壁を取り除いたことです。しかしながら、そこのことに限らず、以下の事例のごとく、次世代のプラットフォームが実現可能となります。
・新しいIoT的データ収集の仕組
・データを時系列で記録し参照できる仕組
・記録したデータを手元に置きながら情報共有できる仕組
・改ざんや捏造されていない信頼性のあるデータを提供する仕組
・画像や音声も保存できる仕組
・活動→成果の関係の可視化できる仕組
・人生の全てが記録できる仕組
・特定のサーバやクラウドが不要になる仕組
金沢工業大学は、「ブロックチェーン」の技術を習得する人材の育成、ならびにそれらの実証実験を産官学民連携によって実践することに意味があると捉え、KITハッカソンを開催します。今回のハッカソンでは、ブロックチェーンを通じて、「地方創生」「人材育成」「産学連携」を実践し、そしてテーマとして、以下の講演会・ハンズオン・ハッカソンを計画的に実施し、DAppsとよばれる分散アプリケーション開発の構築を通じて、目的を達成していきます。
会場:金沢工業大学扇が丘キャンパス アントレプレナーズラボ
日時:3月21日(木・祝)10時~3月23日(土)18時
3月21日(木・祝)
10:00 オープニング
10:10 参加企業,団体,個人紹介
10:30 インプット - 事例紹介#1
10:50 インプット - 事例紹介#2
11:20 インプット - 事例紹介#3
11:30 休憩
11:40 アイスブレイク(SDGsゲーム)
12:10 昼食
13:10 アイデアソン
16:00 中間発表
18:00 ウェルカムパーティ
20:00 終了
3月22日(金)
10:00 ハッカソン開始
18:00 食事・休憩・お風呂
21:30 状況に応じてハッカソン継続
3月23日(土)
09:30 ハッカソン継続
12:00 休憩 ※13:00提出
13:00 企業紹介
14:00 最終成果発表
16:00 今後に期待すること
16:20 エストニアから日本への期待
16:40 審査総括
17:00 今後について
17:30 クロージング写真撮影
18:00終了
主催:金沢工業大学
後援:石川県情報システム工業会
協力:NEO Global Development
当イベントの詳細とお申し込みについては以下のwebページをご覧ください。