講義科目の詳細
意匠法特論2
Design Law 2
担当教員
受講対象者
弁理士を目指す方、企業の知的財産部スタッフ等
授業の主題と概要
意匠法について、特に審査基準及び判例を通して理解を深める
第1回~第10回 意匠審査基準の解説
第11回、第12回 意匠審査基準にない重要な意匠制度の紹介/意匠の実務
第13回、第14回 判例研究
第15回 意匠審査基準の復習【第16回は、試験を実施】
【意匠法令特論2】 ≫授業レポートはこちら
到達(習得)目標
意匠法の基本的考え方とその展開についての理解を深める
講義スケジュール
講義 回数 |
講義テーマ |
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1,2 |
第Ⅰ部 審査総論 第Ⅱ部 意匠登録を受けようとする意匠の認定 第Ⅲ部 意匠の登録要件 第1章 工業上利用できる意匠 第2章 新規性・創作非容易性 |
3,4 |
第3章 新規性喪失の例外 第4章 先願意匠の一部と同一又は類似の後願意匠の保護除外 第5章 先願 |
5,6 |
第6章 意匠登録を受けることができない意匠 第Ⅳ部 個別の意匠登録出願 第1章 画像を含む意匠 第2章 建築物の意匠 |
7,8 |
第3章 組物の意匠 第4章 内装の意匠 第Ⅴ部 関連意匠 第Ⅵ部 補正 |
9,10 |
第Ⅶ部 パリ条約による優先権 第Ⅷ部 特殊な出願 第Ⅸ部 国際意匠登録出願 第Ⅹ部 その他 第1章 特徴記載書 |
11,12 | 審査基準にない重要な意匠制度の紹介(法定通常実施権、利用等) 意匠の実務の紹介 国際意匠法(ハーグ協定、欧州共同体意匠規則、日米欧中の意匠権侵害判断基準の比較) 意匠法改正の概要 |
13,14 | 判例研究(1) ・カップヌードル事件/昭和53年行(ケ)第30号(昭和55年3月2東京高裁判決)-模様 ・可撓性ホース事件/昭和45年(行ツ)第45号(昭和49年3月19日判決)とその前審である高裁判決/昭和41年(行ケ)第167号(昭和45年1月29日判決) -新規性、創作非容易性 ・塗布部付包装容器事件/平成19年12月26日知財高裁判決-創作非容易性 ・車輪用ナット事件/)昭和49年(ワ)第3436号(昭和52年2月16日東京地裁判決)-図面と意匠の解釈 判例研究(2) ・自走式クレーン事件/平成10年6月18日東京高裁判決 -意匠権侵害 ・増幅器事件/平成19年4月18日東京地裁判決 -意匠権侵害 ・カラビナ意匠権侵害事件(第2審)-(知財高判平成17年10月31日)―意匠権侵害(物品の類否) ・化粧用パフ事件/平成17年12月15日大阪地裁判決、平成18年5月31日 ・大阪高裁判決 -部分意匠の意匠権侵害 ・サンダル事件/平成25年4月19日東京地裁判決―部分意匠の意匠権侵害 ・学習机事件/昭和45年(ワ)第507号(昭和46年12月22日大阪地裁判決)-意匠の利用 |
15,16 | 意匠審査基準の復習 試験(90分) |
開講について
開講時期: 2学期
開講形態: 2コマ(180分)×8日間
講義回数: 全16回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。
テキスト/参考図書
【テキスト】
「意匠審査基準」(特許庁HP)
「配布資料」
(1)審査基準のPPT (2)審査基準にない重要な意匠制度 (3)意匠の実務 (4)国際意匠法 (5)意匠判例ⅠⅡ
【参考図書】
特許庁編「工業所有権逐条解説」(発明協会)
田村善之「知的財産法」〈第5版〉(有斐閣、平成22年)
「商標・意匠・不正競争判例百選」(有斐書、平成20年)
茶園成樹編『意匠法』(有斐閣、平成24年)
※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。