虎ノ門大学院ブログ
2019年10月01日

【授業レポート】技術経営要論(三澤一文)
技術・人材・情報を核に、どう企業価値を向上させるか?

■ 技術の進歩とともに、技術経営にまつわるテーマも大きく変化

今回は「技術経営要論」の授業をご紹介できればと思いますが、皆さんは「技術経営」と聞いて何をイメージされるでしょうか。この記事を書いている私は、「日本が得意としてきた“モノづくりの技術”をどう経営に活かしていくか?」といったイメージが浮かんできました。近いイメージを持たれた方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、本科目を担当する三澤一文 客員教授によると、それだけではもはや不十分とのこと。IoT、スマート・ファクトリー、アジャイル・イノベーション、AI、AR・VRといった新しい技術やテーマにも対応することが、多くの企業で急務となっているそうです。

三澤一文 客員教授は、東芝での設計技術者としてのキャリアに始まり、ベイン・アンド・カンパニーのパートナー、アクセンチュアの戦略コンサルティング本部マネジング・ディレクターを経て、SAPジャパンの専務執行役員やシーメンスPLMソフトウェアの日本法人代表取締役社長などを歴任されてきました。まさに、技術を基盤にした企業・事業戦略の「これまで」と「これから」に精通した業界の第一人者です。

現在は法政大学経営学部の教授として教鞭を取られ、『技術マネジメント入門』『トヨタ式リーダー育成法』『なぜ日本車は世界最強なのか』など、多数の著書も執筆されています。


■ 「これまで」と「これから」の技術経営を統合的に学ぶ

今回ご紹介する「技術経営要論」は「これまでの技術経営」と「これからの技術経営」の両方にまつわるテーマを、どちらも大切なものとして統合的に取り扱うのが大きな特徴です。その特徴を以下の通り箇条書きにしてみます。

・これまでの技術経営:「技術」を中核にした企業価値の「持続的」向上
 プロダクト・イノベーション、技術・製品開発計画、知財、プロセス改善、ナレッジマネジメント、PDCAサイクルなど

・これからの技術経営:「人と情報」を中核にした企業価値の「加速的」向上
 IoT、データ、デジタル・ファクトリー、CX(顧客体験)イノベーション、アジャイル・イノベーション、AIテクノロジーなど


■ 日本企業の競争力をどう高めるか?

取材日は全8コマの講義の7コマ目です。まず始めに前回(2週間前)の授業で実施したケーススタディに関して補足説明がありました。そしてこの日の前半のテーマは「これまでの技術経営」と「品質競争」です。


前回の授業を振り返り、受講生からの質問に応える三澤一文 客員教授

製品の不具合を未然に防ぐ基本設計(プロセス)と、不具合の再発を防止するデータベース(データ)と、トップマネジメントによる率先垂範および現場の人材教育(意識)の三位一体が重要とのこと。トヨタをはじめとする様々な企業が具体的にどう取り組んで来たのか。豊富な事例とともに、分かりやすく、しかし中身の濃い解説をいただきます。「地味だけど大事なこと」と語る三澤先生の声には、近年の日本企業の競争力に対する危機感が感じられました。

続く後半のテーマは「これからの技術経営」と「アジャイル・イノベーション」です。アジャイルとは、俊敏な、素早いという意味の英単語で、顧客からの要求仕様の変更などに対して、機敏かつ柔軟に対応するための開発手法・チームビルディング手法で、近年急速に普及しつつあります。従来のウォーターフォール型開発との違いを含めて解説いただきました。

AmazonやFacebook、Spotifyをはじめとする様々なハイテク企業が、実際にどうアジャイルを取り入れているのか、どういう人材をトレーニングしているかなどについて、データ分析/パートナーシップ/デザインの3つの側面から、次々と先進的な事例が紹介されていきます。その情報量は多く、受講生が消化不良にならないよう、適切なタイミングで質疑応答の時間が設定されており、三澤先生の丁寧な指導方法を垣間見ることができました。

日本ではまだアジャイル・イノベーションが十分に普及しておらず、受講生の方々も「日本企業に応用できるのか?」という観点の質問が多く、熱のこもった質疑応答が続きました。これも少人数制教育を採用するKIT虎ノ門大学院の大きな特長です。必然的に受講生が得られる発言の機会や質問できる時間は多くなり、インプットとアウトプットを繰り返すことにより、深い学びに繋がっていきます。


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