開講科目の詳細
マーケティング・コミュニケーション特論
Marketing Communication
担当教員
受講対象者
・マーケティング・コミュニケーションに関わる職種全般の方々、もしくは今後当該職種を希望する方
・他職種であってもブランドマーケティングに関心があり、理解を深めたい方
・マーケティング用語、マーケティングの概念については、基礎的な知識があることが望ましい
授業の主題と概要
マーケティング・コミュニケーションは、マーケティングの根幹を成す領域です。投資としてのコミュニケーションは従来以上に効果が求められます。人々の情報生活も大きく変化してるなか、マーケティング・コミュニケーションも変革が必要です。生活者とブランド(企業)の関係を構築するコミュニケーションが必要です。最新の実践事例・研究事例に触れ、また自ら企画フレームに載って模擬演習をすることで、生活者・メディアサービスの捉え方、マーケティングコミュニケーションを企画・実践するための基本的な思考フレームを身につけてもらいます。
1.マーケティング・コミュニケーション「モデル」の理解。メディア状況の理解。実践的最新事例の理解
2.毎回の授業での「気づき・アイデア」の「見える化」。模擬演習をつうじての企画フレームの体験
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到達(習得)目標
1.マーケティング・コミュニケーションの役割を消費構造変化の中で確認する
2.生活者の情報生活の変化の現実に気づき、新たな情報サービスの構造を理解することで、現在のマーケティング・コミュニケーションの本来的な課題を認識する
3.マーケティング・コミュニケーションの新しいフレームの理解を通じて、効果を生む企画の構造を理解する
4.先端的成功事例を担当した実務者との対話を通じて、自分なりの気づきとマーケティング・コミュニケーション業務の本質的な役割を体感する
講義スケジュール
講義 回数 |
講義テーマ |
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1 |
・マーケティング・コミュニケーション(以下、MC)の役割 実務における「広告会社」の役割 情報・企業の環境変化を知る ・ショート・プレゼンテーションに向けたオリエンテーション 基本的なMC企画フレーム(ゴール設定 企画創案の思考フロー) |
2 |
・生活者のメディア生活を考える 生活者のメディア生活を知る(データから読み解く) 性・年代別、経年での違い 共通メディア体験などについて考える マスメディア対ネットメディア 心が動かされる・購買動機になるメディア |
3 |
・メディアの変化の概観とソーシャルメディア活用法 ソーシャルメディアの特徴・特質を理解し活用可能にする ソーシャルメディア・スマートデバイスの普及・活用事例研究 |
4 |
・特定コンテンツファンを捕まえる方法と活用 「コンテンツへの興味関心」でセグメントしブランドファンを作る ファン・マーケティングビジネスの実際(事例研究) |
5 |
・新しいMCモデルの発想 --「ポスト接触効果」時代の広告・MCモデル 効果指標(接触、認知、行動喚起、情報共有、ロイヤリティ)との関係、各モデルの有効性の検討 |
6 |
・PDCAマネジメントの実際 ビッグデータ時代のMCの実務実態を知る マーケティングPDCAを実践するワークフロー、必要なデータ、分析機能、組織機能 |
7 |
・ショート・プレゼンテーション(演習) 受講生各自の課題意識に応じたテーマでプレゼンテーション |
8 |
・ショート・プレゼンテーション(演習) これからのマーケティング・コミュニケーションの「成功構造仮説」各人の仮説・発表。討議 |
開講について
開講時期: 3学期
開講形態: 1コマ(90分)×8日間
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。
テキスト/参考図書
【テキスト】
既存のテキストは原則、用いない
※ 講師自作のテキストを毎回配布予定
【参考図書】
マーケティング・コミュニケーションの「主体」であり「中心テーマ」である「ブランド」については
基礎知識を前提に講義するため、事前に一冊くらいは目を通しておく。
※たとえば、『ブランド―価値の創造』石井淳蔵(岩波新書)など
※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。