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虎ノ門大学院ブログ
2020年04月19日

修了生インタビュー:今井彰さん(大手ネットサービス企業)
「KITで学ぶと、自分の実務ノウハウを、どこでも通用する『武器』に変えられます」

今井彰さん(50歳)は、長野県の出身。現在、大手ネットサービス企業にエンジニアとして勤務しています。在学中はメディア産業や知財法を中心に学び、修士研究は映像コンテンツの分析に取り組みました。学位授与式の際には修了生の代表として謝辞を述べるなど、学業と仕事を両立する良きロールモデルとして活躍されています。趣味は、500メートルぐらいの山をのんびり登山すること。

(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)


■ 英語での交渉。技術契約書の精査


- 今井さんはどんな仕事をしているのですか?


動画配信サービスのエンジニアです。動画をサクサク見えるようにする、止まらないようにするインフラづくりが仕事なので、動画といっても特に派手さはありません。

今はリーダー職です。私が所属する開発部門の人数は数十人。仕事内容は、「技術上の問題解決」です。技術職といっても、常に自分で何か作っているわけではなく、外部から技術を買ってきたり、外注したりすることもよくあります。とにかく課題が解決すればそれでよいのです。ここ数年は、海外の技術ライセンスを導入して解決するパターンが多くなりました。

この場合、ライセンスに関する「英語での交渉と契約書の精査」という業務が発生しますが、これがなかなか大変です。まず技術系の契約書は内容が専門的で、特に特許が絡むと分量は数十頁に及びます。

そして万が一、契約違反が発生すると、膨大な違約金の支払いや、あるいは監査受け入れなど、会社に及ぶ損害が大きい。しかし、その「万が一」がどういう場合に起きるのか、技術知識がないと予測すらできない。こうなると法務部でもおいそれと手が出せません。結局、ライセンス交渉をやっている私が、契約書の方も自力で精査していました。

■ 好きではないが、得意ではある


- その仕事を通じて、知財に興味を持った、ということですか?

いや、そういうわけでもないです。契約関連の仕事は今でもつらいし、面白くはないです。ただ、それとは別に、オレ、けっこうできるな、という「自信」、この仕事、自分しかできないな、という「自負」は感じています。

動画については、20数年前の、それこそWindows95の時代から、動画配信サーバの手作り、衛星伝送、ファイバー伝送、球場からのライブ生中継など、いろいろな仕事を経験しました。動画技術のことなら、実感をもって理解できます。



英語についても、何か必要があるたび海外の技術情報やマニュアルを自力で読解していた。技術英語なら何とかなる。いや、今でも交渉はキライだし、英語もキライですよ。でもこの仕事なら、社内で自分がいちばんよくできるという、その状況は、悪い気分ではありません。

■ KITに入学した理由


- 今回、KITへの入学を決めたのはなぜですか。


きっかけは単純なんです。知人で、その当時国際的な企業に勤め、アジア全域のビジネス開発のトップという人がいるのですが、彼は一週間の半分は海外出張というぐらいバリバリ働いていました。その彼と飲んでいたとき、「オレ、いまKITに通ってるんだよね」と言います。あれだけ働きまくっている人が、さらに社会人大学院に通っている。だったらオレも行くしかない、そんな気持ちになりました。

もう一つは「自分のバリューをもっと上げたくなった」という理由があります。技術と知財交渉を兼務するようになって私の社内バリューは上がった。技術だけ、知財だけなら、スゴイ人はたくさんいる。ただ両方を兼ね備えた人は、ほぼいない。ならばもう少し、知財の方を鍛えれば、さらに自分の価値が上げられるなと。

ただ、ここまで言っておいて何ですが、入学後は、知財ではなく、主にメディア&エンタメ分野を学びました。

■ メディア&エンタメを中心に学ぶ


- なぜ方向転換したのですか。


理由は二つあって、一つは、メディア&エンタメの授業があまりに面白く、これをもっと究めたい、と思ったこと。もう一つは、「自分の仕事について、もっと高い視点を持ちたい」と思ったことです。

私は現在「ネットサービス企業の動画部門の技術者」という立場です。専門領域のことは熟知している。しかしTV、映画、雑誌、新聞などメディア業界全体のことには表層的な理解しかない。あるいは日本国内のメディア事情はなんとなく分かるが、海外のメディア業界のことは知らない。これでは、この先、成長できないと思ったわけです。

メディア&エンタメの授業は本当に刺激的だった。出席すると毎回、新しい発見の連続でした。また、TVや雑誌など各メディア業界の一線級で活躍している人と、アカデミックな議論を交わすことができたのも得がたい経験となりました。これらの刺激を通じ、個人的に特に興味を持ったのは、「人は、何らかのコンテンツを見たとき、どう感じるか、なぜそう感じるのか?」ということです。

修士研究は、北谷賢司教授と大橋卓生教授の指導のもと、「ショートフィルムの感性分析と商用利用への応用」というテーマを選びました。※右図は研究論文より抜粋

おかげさまで研究論文は高く評価され、学位授与式のときは修了生を代表して、謝辞を読む栄誉にあずかりました。また、在学中にお世話になった北谷教授が主催するセミナーに登壇し、メディア・エンタテインメント業界の関係者など120名の前で講演することもかないました。

■ ノウハウが武器になる


- KITを修了しての感想は?


メディアのことばかり話してしまいましたが、合わせてKITの強みである知財の授業も受けています。ここでは、自分が実戦を通じて得たノウハウの裏に、実は体系、法則があることが分かりました。



今は自分の実務ノウハウを、理論の裏付けをもって他者に説明できる。またメディアについても、自社のこと、自サービスのことだけでなく、内外のメディア業界全体の視野の中で語ることができます。

何というか、自分の「知識・ノウハウ」が外の世界でも通用する「武器」に変わった気がするのです。これで自分の価値はさらに上がった。KITで学んで、本当に良かったと感じています。


※ 取材日時 2020年3月
※ 取材制作:カスタマワイズ

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