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虎ノ門大学院ブログ
2020年01月16日

KIT修了生インタビュー:小田原文子さん(外資系コンサルティング会社)
「育児休暇の間に、KITに通ってMBAを取りました」

小田原文子さん(40歳)は、外資系大手コンサルティング会社にシニアマネージャー(上級管理職)として勤務。30人のチームマネジメントに関わりながら、最大5プロジェクトを同時進行させています。ご家族は、IT企業に勤務するご主人と娘さん2人(8歳と2歳)の4人家族。最近の趣味は「娘と乗馬にいくこと。娘にディズニー映画を見せたらお姫様の方じゃなくて、お馬さんの方に興味を持っちゃったんです。夫が一緒に行くこともあります。家族みんなの趣味になりました」とのことです。

(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)


■ 育児休暇中にMBA


- 小田原さんは育休の最中にKITに通学し、MBAを取ったと聞きました。


はい、そうです。育休は2018年1月から開始して、KITには4月に入学しました。10月には子供の保育園が決まったので9カ月の育休を終えて職場に復帰。その後は働きながら通学して、翌年の2019年3月に、無事1年で修了できました。

■ なぜ育休中に大学院へ?


- なぜ育休中にMBAを取ろうと思ったのですか?


前々から自分のキャリアに問題意識がありました。ちょうど育休でまとまった時間がとれることになったので、じゃあ、せっかくだから、と思いKITに入学しました。

問題意識は2つ、「管理職としての成熟」そして「視野の拡大」です。このまま同じ調子で仕事を続けても、先がない、行き詰まるなと思っていました。

まず「管理職としての成熟」。私は20代のころは、心理学者になりたくて、大学院で博士課程まで進みました。ですが結局、研究室に籠もるより、社会と直接、接する方がいいと思い、27歳で上京してIT企業に遅い就職をし、そして32歳のとき今のコンサルティング会社に転職しました。

その後は同僚、上司、顧客のすべてに恵まれシニアマネージャーまで昇進できましたが、ここで壁にぶつかりました。それまでは、プレイヤーとして成果を上げれば良かったのが、シニアマネージャー職ではスタッフをまとめ上げ、チームとして成果を出さなければいけない。ところが自分にはそれが不得手だった。部下にそっぽを向かれ、うちひしがれることもありました。いったん勉強し直しビジネスパーソンとして成熟しないと、という思いがありました。

次に「視野の拡大」。当時の私が担当していた分野は、非常にジェネラルで、長期的に見て成長性も乏しく、自分自身のキャリア上も特色が出しづらかった。そこにしがみついていると先がない。いったん現場を離れてでも、AIなど「これからの技術」について学び直した方がよいと思えました。

そんなある日、妊娠が判明。最初の出産から6年ぶりに、ほとんど不意に授かりました。よし生むぞ、産休取るぞ、この際だから大学院にもいくぞ、と決めました。

■ 周囲の目は?


- 会社には何と言ったのですか?


「育休を取ります。大学院にも行きます」と、そのまま伝えました。会社からは特に何も言われませんでした。ただ周囲からは少々、ネガティブな反響がありましたが...

意外だったのは、女性から賛同の声が多かったこと。「育休とスキルアップが両立できるなんて、そんな方法、気づかなかった」という声でした。通常、育休には「取った分だけ仕事がビハインド」というイメージがありますが、逆にスキルアップできるのが新鮮に思えたようです。

でも、もちろん中にはネガティブな意見もあった。漏れ聞く話ですとか、あるいは飲み会などで「育休を取って大学院に行くとか、いいよな~(でも、何だかな~)」といった趣旨のことを遠回しに言われたり。



中には、「育休の間は育児に専念したい女性もいるはずだ。なのに、育休中に大学院に行くような前例があると、それが、これから育休を取る女性に対し、プレッシャーになる」という複雑なロジックの意見もありました。この話が女性ではなく、男性側から出るのが興味深い。

ただ冷静に考えれば、育休は、国に認められた労働者の権利です。育休中は「休職扱い」になり、期間中、会社は私に給料を払う必要はなく、金銭面で会社に迷惑をかけるわけでもない(※)。むしろ社員が自費でスキルアップするのは会社にメリットともいえます。育休は女性だけでなく、男性にも認められた権利なので、私と同じことは男性にも可能です。

ちなみに私は仕事人間で、「ワークライフバランスとは無縁だ」と思っています。ずっと男性と同じノリで、朝から晩まで仕事漬けの日々でした。そんな私が「育休を取る、大学院にも通う」と言い出したことに、周囲は違和感を感じたのかもしれません。

私の実家は、古風というか、親がすごく厳しかったんです。その教育の結果、「規則とは、従うものではなく、『かいくぐる』ものである」というように、逆の方向に性格が発達しました。

というわけで、ネガティブな意見のことはあまり気にせず、KITで思い切り勉強することにしました。

※ 育休期間中は給与の何割かが国から支払われます。失業保険と同じです。

■ 本当に両立できるのか?


- とはいえ、育児をして、大学院にも行って、となると「どちらにも集中できない」ことになるのでは?


そうでもなかったですよ。私はもともと「家事はなるべく手を抜きたい」という方針です。育休で時間ができたからといって、よし家事を完璧にやるぞ、とも思いませんでした。子供も二人目なので、育児の勘所は多少わかるし、そんなに慌てることもない。ということは、育休が始まれば、時間の余裕が生まれるわけで、だったら大学院に行くことも可能です。

夫は、「別にいいんじゃない」という反応でした。学費も自分の給料で稼いだ分から出すので問題なし(ウチは、夫と私の給料は独立会計です)。通学時間は、平日が夜19時から22時過ぎまで、土日は朝の9時半から長いときは19時まででした。私が通学している間の子守は、夫に頼んだり、区の一時保育サービスを使ったり、ベビーシッターさんを頼んだりしました。



通学中の8月は、KITでも2週間ぐらいの夏休みがありました。その間は、娘たちといっしょにセブ島に語学留学にいきました。私ばっかり勉強してても悪いから、娘にも学んでほしかったし、私自身、英語を強化したかったし。そのときは0歳の娘も連れて行きました。飛行機デビューです。 このように時間的には問題ありませんでした。ただ精神的に「なんだかな」と思ったことは、実は、ありました。

■ 気持があやうくなる一瞬も


- どんなとき、そう思ったのですか?


横で子供がギャンギャン泣いている。なのに私は明日が〆切の大学のレポートを書くため、パソコンに向かっている。心の中で「ごめんねー」と言いながら、手はキーボードを打ち続けている。このときはさすがに「これ、何なんだろう」と思いました。結局、娘を膝に乗せて、あやしながらレポートを書きました。

と、まあ、そういうこともあったのですが、今ふりかえってみれば、9ヶ月の育休を、育児だけでなく勉強にも使ったことは、私だけでなく家族のためにも悪くなかったかもと思います。

■ 育児専念のデメリット


- 「自分だけでなく、家族にも悪くなかった」とは具体的には。


これはあくまで「一つの考え方」ということで聞いてほしいのですが、育休中に「24時間育児どっぷり」になると、復職して「育児&仕事」の生活になったとき、かえってつらくなる気がするんです。

実は私の知り合いで、育休明けにすぐまた休職した女性がいるんです。その人は育休中は、「育児も家事もどちらもカンペキ」でしたが、育休が終わって、昼は仕事、夜は育児と家事という生活になると、オペレーションが崩れてしまい、結局、どちらも上手く行かず、結局、もう一度、最初からやり直すために休職することになりました。これに限らず、実は「育休明けの離職」ってけっこう多いんです。休職でなく離職(退社)です...

私のときは、育休期間中は「育児&勉強」、その後は「育児&仕事」という流れで、生活リズムが大きく変わることはなかった。だから、復帰直後から時短勤務することなくフルタイムで働きはじめましたが、私も家族も戸惑うことはほぼありませんでした。「自分だけでなく、家族にとっても悪くなかった」というのは、そういう意味です。

■ なぜKITに?


- 多くのMBAスクールの中で特にKITを選んだ理由は?


MBAを取ると決めて、KITや有名どころのビジネススクールなど、数校を比較検討しました。

まずは消去法で足切りしました。条件は、「1年で修了できること」「通信制は不可」「アカデミック系は不可」「学生の年齢層が自分より低いのは不可」というものです。

「1年で修了できること」というのは、育休を使うので2年通うのは無理、という話です。「通信制」もNG。私としては、他業界で真剣に頑張っているみなさんと交流し、直に刺激を受けたかった。同じ理由で、「アカデミック系」も不可。単なる「お勉強」では意味がない。実業のバックグラウンドを持つ先生に、バシバシ熱く教わりたかった。

「学生の年齢層が自分より低い」のもNG。その環境だと、自分が「教える側」になっちゃうからです。自分と同年代、あるいは年上の「先輩」の中で、会社のカンバンや職位を捨てた状態で議論することが、今回の大きな目的でした。

この条件で選んでみると、やっぱりKITが一番よかったんです。

■ KITへの評価


- KIT入学後のご感想を。


とにかく「新しいこと」を吸収したかった。AI、SDGsなど先端トレンドに関する授業はぜんぶ受講しました。これは、復職してから非常にプラスになった。というのも私は育休後に自ら申請して今の「ビジネストランスフォーメーション部門」に異動したのですが、その際に、「なぜ自分はその部門に移りたいのか」「自分なら新しい部門でどんな貢献ができるのか」を説得性の高い形で話ができたからです。育休のおかげで自分のキャリアを「一歩進める」ことができました。

同級生は「平均年齢40代前半」で、「同年代あるいは先輩」を求めていた私に理想的な年齢構成でした。同じ会社で同じ仲間と同じ仕事ばかり続けていると、視点や価値観がどうしてもタコツボ化してくる。でもKITでは、各業界の一線で活躍し、様々な視点を持つ者どうしが、一つの課題の中で、百家争鳴の意見を戦わせることができる。多様な価値観をぶつけ合う中でアウトプットを練り上げていく、この過程は、自分の対人コミュニケーション力を高める上で、大きく役立ちました。

■ 修了生としてのアドバイス


- いま、小田原さんのように育休と勉強を両立させようと考えている人向けに、ある種、「先輩としてのアドバイス」」などあればお聞かせください。


育児と勉強の両立というと大変に聞こえるかもしれません。でも冷静に考えると、育児と仕事の両立の方が絶対に大変です。だって、仕事はお金をもらってやることで、品質や納期は絶対死守です。でも勉強やレポートは、どうにもならなくなったら、やめちゃえばいい、手を抜いちゃえばいい。別に自分のレポートの成績が落ちたって、自分がちょっと情けない気分になるだけで、誰に迷惑もかからないわけです。だからやる気があるなら、やっちゃえばいいと思います。



※ 取材日時 2019年11月
※ 取材制作:カスタマワイズ

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