開講科目の詳細
企業財務特論B
Corporate Finance B
担当教員
受講対象者
財務会計の基礎を学んでいて、企業価値評価の手順や関連するコーポレートファイナンス理論に関心を持っている方。
授業の主題と概要
本講義では、「コーポレートファイナンスの理論的枠組みと実務レベルでの企業価値評価への応用」について学びます。この内容に関しては、受講者が財務会計の基礎知識をある程度持っていることを前提とします。
具体的な内容として、まずコーポレートファイナンスの基礎である現在価値や企業価値評価の全体像、ならびにDCF法(ディスカウント・キャッシュフロー法)の計算手順を確認します。その上で、現代ポートフォリオ理論、資本資産評価モデル(CAPM)、加重平均資本コスト(WACC)、最適資本構成といったコーポレートファイナンスの理論的枠組みの概要を学びます。これに基づいて、基本的な企業価値評価に関する演習を実施します。
到達(習得)目標
企業価値評価の計算手順およびコーポレートファイナンスに関する重要なテーマを理論面からしっかりと理解し、基本的な企業価値評価を実践する能力を身につけること。
講義スケジュール
講義 回数 |
講義テーマ |
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1,2 | コーポレートファイナンスの基礎 キャッシュフロー、金銭の時間的価値、ファイナンスにおけるリスク 企業価値評価の全体像 事業価値・企業価値・株主価値の関係と評価アプローチの概要 |
3,4 | 企業価値評価におけるDCF法 計算手順と構成要素(FCF、割引率(資本コスト)、継続価値) ・現代ポートフォリオ理論 計量経済学計算の基礎、マーケットポートフォリオ、資本市場線 |
5,6 | 資本資産評価モデル(CAPM) 加重平均資本コスト(WACC)と最適資本構成 |
7,8 | 企業価値評価におけるマルチプル法 コーポレートファイナンスに関する時事トピックス、補論等 ・企業価値評価演習 (実践的な企業価値評価のEXCELでの実践。課題として事前に提出し、クラスでディスカッションと解説) |
開講について
開講時期: 4学期
開講形態: 2コマ(180分)×4日間
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。
テキスト/参考図書
【テキスト】
特になし(クラスにて配布)
【参考図書】
講義で随時紹介予定
※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。