開講科目の詳細
知的財産評価実務特論
Intellectual Property Valuation
担当教員
受講対象者
経営企画担当者、知財戦略担当者、コンサルタントの方など
授業の主題と概要
経営・ビジネス・財務会計的観点やM&A実務の観点からの知的財産価値評価の実務を詳解します。
具体的には、知的財産の価値評価について実務的かつ実践的な内容に触れながら、評価理論と基礎的な評価手法を体系的に修得することを目的とします。さらに、知的財産価値評価の実務を中心としたケーススタディを紹介し、受講者によるグループ討議や簡易的な価値評価(シミュレーション)を実際に体験することで、より理解を深めます。
1. 基礎:知的財産価値評価の局面、知的財産価値評価の理論および手法
2. 演習:ケーススタディを通じた、知的財産デューデリジェンス、および企業価値/知的財産価値シミュレーションの実施
3. 応用:M&Aによる知的財産の獲得と事業売却、ライセンス価値とロイヤリティ料率、侵害訴訟時の知的財産価値評価、
グローバル知財マネジメント、知的財産に関する会計上の論点、知的財産に関する税務上の論点
【知的財産評価実務特論(旧:知的財産評価特論)】 ≫授業レポートはこちら
到達(習得)目標
・知的財産価値評価の基礎を理解し、体系的な知識および手法を修得する
・知的財産の価値評価が実施される局面、実務上用いられている評価手法を理解すると共に、最近の実務課題を認識する
講義スケジュール
講義 回数 |
講義テーマ |
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1 | 知的財産価値評価の概要 知的財産価値評価が必要となる局面 経営・事業戦略と知的財産戦略 経営デザインシート |
2 | 知的財産デューデリジェンス(1)-基礎・理論 ・デスクトップデューデリジェンスとオンサイトデューデリジェンス ・知的財産の市場性評価と事業性評価 |
3 | 知的財産デューデリジェンス(2)-応用・実務 ・事例紹介 ・ケーススタディ(演習) |
4 | 企業価値評価(1)-基礎・理論 ・貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書 ・コストアプローチ、マーケットアプローチ、インカムアプローチ |
5 | 企業価値評価(2)-応用・実務 ・事例紹介 ・ケーススタディ(演習) |
6 | 知的財産価値評価(1)-基礎・理論 ・免除ロイヤルティ法、超過収益法、利益分割法 ・ライセンス価値とロイヤリティ料率 |
7 | 知的財産価値評価(2)-応用・実務 ・事例紹介 ・ケーススタディ(演習) |
8 | 近時の知的財産を取り巻く環境変化 ・M&Aによる知的財産の獲得と事業売却 ・侵害訴訟時の知的財産価値評価 ・グローバル知的財産マネジメント ・知的財産に関する会計上の論点(Purchase Price Allocation等) ・知的財産に関する税務上の論点(移転価格税制、BEPS行動計画等) |
開講について
開講時期: 2学期
開講形態: 1コマ(90分)×8日間
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。
テキスト/参考図書
【テキスト】
特に指定しない
【参考図書】
「知的財産デューデリジェンスの実務(第3版)」(中央経済社)2016年
「知財戦略のススメ コモディティ化する時代に競争優位を築く」(日経BP社)2016年
※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。