開講科目の詳細
ITフレームワーク特論1
Practical IT Framework 1
担当教員
受講対象者
コンサルタントまたはプロジェクトマネージャーを目指す方
業務責任範囲:プロジェクトの企画・推進、ビジネスモデルの変革、ITガバナンスの確立・維持
授業の主題と概要
フレームワーク、あるいは、枠組みの意義は、とりわけ、最初に取り組むときに、関係者間で共通の認識を持つことができる点で大きいものです。
世の中には、様々なフレームワークや知識体系と呼ばれるものが存在しています。この授業で取り上げるCOBITや、あるいはITIL、PMBOKなどの有名なものもあれば、コンサルティング会社などで蓄積された経験やノウハウの集大成として、特に、新しく入社してくるメンバーや新任のマネジャーに対するトレーニングなどに活用されているものもあります。
「同じ業種でありながら、なぜ業績(ビジネスパフォーマンス)に差が出るのか。」
「ビジネスパフォーマンスの向上に役立つITシステムをどうすれば構築することができるのか。」
特色のある様々なビジネスにおいて、汎用的なフレームワークとして活用可能なビジネス・モデル・キャンバス(BMC)を活用した経営課題の洗出しや、ITガバナンスのフレームワークとして国際的に最も活用されているCOBITフレームワークの活用したITプロセス改善提案策定のワークショップを通して、実務におけるマネジメント層とのコミュニケーションに役立つ観点を身に着けます。
到達(習得)目標
コンサルタント、または、プロジェクトマネージャーとして、マネジメント層とプロジェクトの現場メンバーとの効果的なコミュニケーションで留意すべきことを知る
講義スケジュール
講義 回数 |
講義テーマ |
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1,2 |
<課題を整理するフレームワーク> 同じ業種でありながら、なぜ業績(ビジネスパフォーマンス)に差が出るのか、EAの考え方を使って議論する <マネジメント層向け企画提案のフレームワーク> ビジネスパフォーマンスの向上に役立つITシステムをどうすれば構築することができるのか、 マネジメント層が理解しやすい企画提案のフレームワークについて議論する |
3,4 |
<COBIT概要> COBITのフレームワークの理解を行うための講義を行う。ITガバナンスの現場で フレームワークが実際、どこでどのように使われているのかなども紹介する <COBITによる改善提案策定ワークショップ(1)> ケースを利用して、IT統制の成熟度の診断を実際に行う。0-5の各段階の成熟度を 判定するために必要なツールと実際に診断を行うことで、COBITをより深く理解する |
5,6 |
<COBITによる改善提案策定ワークショップ(2)> COBITをベースとしてIT部門のガバナンス改善のための提案を作成する。どのようにして改善内容を作成し、適用するのがよいのか体験しCOBITの活用方法を修得する 事例をもとにした演習を実施する。ケーススタディの例示や演習問題にについてグループディスカッションする。 最後に、その結果のプレゼンテーションを実施する <COBITによる改善提案策定ワークショップ(3)> COBITをベースとしてIT部門のガバナンス改善のための提案を作成する。どのようにして改善内容を作成し、適用するのがよいのか体験しCOBITの活用方法を修得する 事例をもとにした演習を実施する。ケーススタディの例示や演習問題にについてグループディスカッションする。 最後に、その結果のプレゼンテーションを実施する |
7,8 |
<インタビュー演習①(運用・保守段階)> ロールプレーイングを通じて、情報システムの運用・保守段階に潜むIT投資効果を 損なう典型的なリスクや、特に情報システム管理者が陥りやすい落とし穴を体感する <例題1:営業利益を増加させるために> あなたは、人から請われてある会社の社長をやることに。営業利益を増加させるための課題を、BMCを活用して整理する <例題2:事業継続のために> ある会社に勤めるあなたは、突然、その会社の事業継続のプロジェクトに配属されることになった。BMCを活用して、この会社の事業継続の課題を整理する |
開講について
開講時期: 2期
開講形態: 2コマ(180分)×4日間、隔週開講
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。
テキスト/参考図書
【テキスト】
オリジナルテキスト
【参考図書】
「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」アレックス・オスターワルダー他著/小山 龍介訳/(株)翔泳社
※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。