オペレーションズマネジメント要論

オペレーションズマネジメント要論
Essentials of Operations Management

 

受講対象者

事業部門、管理部門、経営企画に携わる方 など

授業の主題と概要

「オペレーション」とはモノやサービスといった「価値」を顧客に提供するため、調達・加工・輸送・販売などを行うプロセス一般をさすが、それはすなわち企業戦略の実践そのものである。そして、オペレーションに関する意思決定は、機能すなわち組織をまたがることが多いため、機能単位ではおこなうことができない経営判断である。本講義は、このオペレーションの管理、つまりオペレーションズマネジメントの入門編である。

講義、ミニケースによる演習を通じて下記点の修得を目指す
・ オペレーションを考える枠組み(戦略/戦術/操業の時間軸×情報/モノ/カネの流れ)
・ バリューチェーン各段階での、コスト要因と改善方法
・ 企業、事業戦略からサプライチェーン戦略への展開

 

到達(習得)目標

オペレーションに関する様々な要因が能力やコストに影響を与えるメカニズムを概観し、ミニケースを通してそれら知識を習得する

 

講義スケジュール

 
講義
回数
講義テーマ
1,2 <イントロダクション>
 OMの視点、企業/事業/SC戦略、ポジショニングと組織能力、
 戦略と実行、意思決定の内容/階層

<外部環境の変化>
 新興市場、グローバル化、市場の効率向上、二極分化、均質化、
 セグメントの細分化、ライフサイクルの短縮、モノからサービスへ、
 キャッシュフロー経営、環境経営
 ケース:アップルケース

<SCMの枠組み、アジル経営・キャッシュフロー経営>
 ケース:Dellケース
 フレームワーク:情報・モノ・カネ×戦略・戦術・オペレーション
3,4

<バリューチェーンとコスト構造①:調達1>
 買うか作るか、取引費用経済学、規模の経済、最適生産規模、EOQ、
 陳腐化リスクとアジリティー、不確実性と安全在庫

<バリューチェーンとコスト構造②:製造>
 陳腐化リスクとポストポーンメント、収益の最大化/Product Mix最適化、
BOM/MRP、カンバン方式/リーン生産

5,6 <バリューチェーンとコスト構造④:販売>
 安全在庫とリスク、待ち行列、レベニューマネージメント、
 立地とバーチャル化の意味

<製品の特性、需要の特性>
 不確実性への対応、対応力と柔軟性、アジル経営、ポストポーンメント、
 ブルフィップ効果と情報

<製品アーキテクチャと産業構造>
 モジュラー/インテグラル、オープン/クローズ、イノベーションと
 産業構造の変化、商品ライフサイクルとSC戦略
7,8 <AIとオペレーション>
 ABEJA岡田代表によるゲスト講演
<サービス業のオペレーション分析>
 フレームワーク:サービスオペレーションの分析フレームワーク
 ケース:ベニハナケース

開講について

開講時期: 1学期
開講形態: 2コマ(180分)×4日間
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。

 

テキスト/参考図書

【テキスト】
随時配布

【参考図書】
「コア・テキスト 生産管理」富田純一・糸久正人(新世社)
「生産マネジメント入門①<生産システム編>」 藤本隆宏 (日本経済新聞出版社)
「競争戦略論」 青島矢一他 (東洋経済新報社)
「サプライ・チェインの設計と管理」 D. スミチ他 (朝倉書店)
Matching Supply with Demand, Cachon・Terwiesch, McGraw-Hill

※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。

まずは1科目から受講したい方へ
科目等履修生(単科生)の募集

未来のキャリアが、いま動き出す

「変わりたい」あなたの次の挑戦を、KIT虎ノ門で。
一歩前に進んでみませんか?