システムシンキング特論

システムシンキング特論
Applied System Thinking

受講対象者

ビジネス、日常生活上の問題解決を対処療法でなく、構造の見直しから検討する力をつけたい方
問題とその対策を定量的に評価する方法を身につけたい方

授業の主題と概要

ロジカルシンキングは、複雑な問題を網羅的に(MECEに)分析し、因果関係を整理する手法として有用です。しかし、実社会において様々な要因が相互に関連し、その影響が表出するまでにタイムラグを生じる場合が多く、目先の問題に対する「対症療法」に陥ってしまうケースがあります。
システムシンキングは、要因同士の相互関係や、タイムラグを伴う影響関係をも含め、複雑な問題を構造化することで、問題の分析と「原因療法」を目指す手法です。このシステムシンキングの手法を習得することで、事象の構造を俯瞰的かつ動的に捉え、ビジネスに限らず様々なステークホルダーへの説明力や施策等の効果を予測する力を強化するのに有効です。
本講義では、システムシンキング要論においてシステムシンキングの手法に基づき可視化(因果ループ図化)した問題をシミュレーションツール(Vensim)上に実装し定量的シミュレーションを行うことで、解決方法の策定とその効果を検証することを目指します。

到達(習得)目標

システムシンキングの手法に基づき可視化した問題を、シミュレーションツール(Vensim)上に実装し定量的シミュレーションを行うことで、解決方法の策定とその効果を検証することを目指す

講義スケジュール

講義
回数
講義テーマ
1,2 ・システムシンキング要論の振り返り
・システムダイナミクスツール(Vensim)のインストール
・Vensimの基本的な操作
・基本的なモデルの作成(因果ループ図をもとに、Vensimに実装する)
・過去の優秀モデル、教員作成のモデルの紹介
3,4 ・要論で整理した因果ループ図をモデリング視点で再検討する
・モデル作成の目的と範囲、管理可能な変数を明らかにする
・変数をストック、フロー、バリアブルに分類。関数を定義する
5,6 ・選定した問題をVensim上に再現する
・モデルの妥当性を検証する(数値による検証、実務者からのフィードバック等)
・解決策の検討
7,8 ・選定した問題への解決策をVensim上でシミュレートし検証する
・各自のモデルを、有用性・妥当性・信頼性などの観点から相互評価する

開講について

開講時期: 4学期
開講形態: 2コマ(180分)×4日間
講義回数: 全8回
※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。

テキスト/参考図書

【テキスト】
湊宣明、[実践]システム・シンキング、講談社

【参考図書】
西村行功、システムシンキング入門、日経文庫
ピーター・M・センゲ、学習する組織、英治出版


※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。

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