教育・研究

Faculty Department

教育目標

金沢工業大学の教育目標

建学の綱領に向け本学は、科学・工学教育を通して国際社会における日本人としての誇りと使命感を養い、さらに次世代の技術革新を担うとともに、円滑な社会生活を営むための価値観、倫理観、そして科学技術の進展と国家の安定を明確に捉えた歴史観を併せ持った技術者を育成することを教育理念とし、「自ら考え行動する創造的探究・実践人材」を育成する。

「自ら考え行動する創造的探究・実践人材」とは、自ら問題を発見し解決のための方策を考え、自分の意図するところや得られた成果を分かり易く論理的に伝えることのできる人材を育成することである。こうした技術者の育成には、技術者としての基礎知識、専門基礎知識・技術などの技術者教育に加えて、自律・自立教育としての教養教育、倫理教育、デザイン教育、コミュニケーション(言語・表現)教育、実地経験などのすべてを包含する教育が必要である。

この教育目標に向けて学生には、問題発見解決活動において獲得した知識を知恵に転換を図ることを求め、教員には、「教員が教える教育から、学生が自ら学ぶ教育へ」を考慮した学生指導を心がけることを求めている。これは、知識を詰込む教育から、学生に目的意識を持たせ、自発的に学ぼうとする意識に転換させることであり、教育を通じて教員と学生が共に学びあう姿勢と心を大切にしている。

基礎教育部の教育目標

急速に変化する社会においては、生涯学び続けるための基礎学力と学びに向かう力を身につけておく必要がある。基礎教育部では自主的、かつ継続的な修学・生活スタイルの確立によって自己管理能力を高め、基礎学力の向上と専門分野との有機的な接続を図る。そして、チーム活動を通じて、コミュニケーション能力・論理的思考力・アクティブな行動力を培い、さらに確かな技術観を学ぶとともに技術者としての倫理観を身につけ、専門分野を見据えたキャリア形成を目指すことのできる人間力豊かで、「知性」「感性」「徳性」を持つ人材を育成する。

学習・教育目標

A 自己啓発・自己管理能力
B 多様な価値観の理解と倫理的判断能力
C 外国語コミュニケーション能力
D 現象のモデル化と分析能力、論理的思考能力
E 図表を用いたコミュニケーション能力
F 基礎的な実験能力
G 問題発見・問題解決能力
Hコンピュータリテラシー
キーワード
  • 自己管理能力
  • 基礎学力の向上
  • 専門分野との接続
  • キャリア形成

情報デザイン学部の教育目標

人々が幸せであり、かつ持続可能な社会を構築するために、高い視座・広い視野・様々な視点から将来の理想像を構想(デザイン)して、その理想像を実現するための取組を実行できる人材があらゆる分野で求められている。本学部では、社会データ、情報技術、情報コミュニケーションなどを活用して、将来の望ましい「もの・こと・組織・社会」をデザインするために工学・技術・経営・文化・芸術などを広範に学ぶ。修得した知識・スキル・技術を幅広い分野で活用して、人々の生活をより豊かにして持続可能な世界をデザインできる構想力と、構想を社会実装できる実行力のある人材を育成する。

キーワード
  • フューチャーデザイン
  • データと情報技術の活用
  • 総合知
  • 文理融合

メディア情報学部の教育目標

人々の生活や社会のあらゆる場面において、デジタルメディア技術を活用した新たな価値創造が求められている。メディア分野ではメディアテクノロジーとメディアデザインという二つの領域を統合しコンテンツ・システム等の企画・開発を目指すための能力を涵養する。心理分野では人の心のはたらきをAI・データサイエンス技術を用いて科学的に測定・評価し、それをもの・コトづくりに応用して新しい価値を創出するための能力を涵養する。

キーワード
  • メディアテクノロジー
  • メディアデザイン
  • ヒューマンインタフェース
  • 心理情報デザイン

情報理工学部の教育目標

人工知能に関する技術が加速度的に発展すると同時に、IoTやクラウドサービスが日常的に利用され、AIとロボットが今後急速に融合していくと、これら高度な情報技術は社会を根本から支える必須技術になっていくと考えられる。このような背景から,情報理工学部では高度情報化社会を支えると共に、新たな社会を創造していくための人材を養成する。具体的に本学部の学生は、まずコンピュータサイエンスの基礎知識と技術を十分に習得する。その上でハードウエアやネットワーク関連技術、AIやデータサイエンス、制御工学やロボット工学などの専門領域を幅広く学び、イノベーションを実現する力を身に付ける。

キーワード
  • プログラミング
  • 情報セキュリティ
  • AI
  • データサイエンス
  • XR
  • ドローン
  • ビークル

バイオ・化学部の教育目標

グローバル化とともに、生命・資源・エネルギー・環境に関わる諸問題を解決するためには、地球規模での取り組みが必要になっている。本学部では、脳科学・遺伝子工学・微生物工学をはじめとする最先端のバイオ技術に加え、生命工学・新素材・環境・エネルギーなど広範囲にわたるバイオ・化学技術の基礎と応用を学ぶ。実験を重視した探究型の学習により科学的思考力、深い洞察力、柔軟な応用力を身につけ、バイオ・化学分野で活躍できる人材を育成する。

キーワード
  • 化学生命工学
  • バイオ技術
  • 化学技術
  • 地球環境

工学部の教育目標

社会の成長と発展を支えてきた「ものづくり」において、社会環境の変化に伴い高付加価値・少量多品種生産方式への転換が進められている。持続可能な社会構築を目指し、限りある資源やエネルギーを有効に利用するとともに、確かな技術基盤に基づく地球環境と調和した高度な技術革新が重要である。本学部では、専門基礎力と応用技術に加え、情報技術(DX)を修得し、社会を支える機械・電気電子・土木の各分野における技術およびそれらを融合した技術を発展させ、脱炭素社会の実現(GX)を目指し、グローバルな視野で活躍できる創造性豊かな人材を育成する。

キーワード
  • ものづくり
  • 環境・エネルギー
  • 新材料
  • 社会基盤
  • 情報・通信

建築学部の教育目標

豊かな生活や活動が営める持続可能な環境づくりを求められている。本学部の環境づくりでは、住宅やインテリアを含む建築環境、まちづくりや都市計画の地域環境など、ヒューマンスケールの空間から都市的スケールの環境に至る広い分野を対象とする。各分野はそれぞれ快適・便利・安全・美しさ・省エネルギー等について計画するだけでなく、金沢・北陸を学びのフィールドにしながら建築から都市までの連続的な環境構築が実践できる人材を育成する。

キーワード
  • 環境づくり
  • 持続可能性
  • 環境形成の計画力
  • 空間構築の実践力