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【毎日ご飯2膳で腸活とハダ活が期待できる!】
米に含まれる難消化タンパク質「レジスタントプロテイン」の健康効果について、尾関先生に聴いてみました(社会実装研究インタビュー)。

2026/9/3 NEW

金沢工業大学の尾関健二先生(現金沢工業大学客員教授)は甘酒ブームの仕掛け人・学術的立証者として知られています。それまで経験的に体に良いとされ、”飲む点滴”とも言われていた甘酒の健康効果について、2018年、尾関先生らの研究グループは企業との共同研究により、米麹甘酒には、飲むことで「便通改善」「コレステロール低減」「肥満抑制」の効果があるレジスタントプロテインが含まれていることを世界で初めて学術的に実証しました。

これにより、単なる流行だった甘酒ブームに確かな根拠が与えられ、その研究成果はテレビ番組などのメディアを通して広まり、ブームを牽引しました。

レジスタントプロテインはお米に含まれる物質です。酒造メーカーや発酵食品メーカーにおいてレジスタントプロテインに関する研究・情報発信、商品化が活発になったほか、最近では発酵食品・飲料の製造卸小売企業がレジスタントプロテインを含む米麹由来の甘酒(KOJI DRINK A)を発売。金沢の老舗「あめの俵屋」でも食品ロス対策として、米飴づくりの過程で生まれる未利用資源を活用したグミキャンディー「こめぐみこ」の発売を開始。レジスタントプロテインをグミに練り込むことで、おいしさと健康価値を両立させ、新聞やテレビで話題になりました。

このレジスタントプロテインの健康効果について、尾関先生に聴いてみました。

Q:そもそも「レジスタントプロテイン」とは何ですか?

A:レジスタントプロテインは、ヒトの小腸内で消化、吸収されにくい機能をもつタンパク質です。大豆や他の豆類のレジスタントプロテインは消化され腸内まで届きにくいのですが、米のレジスタントプロテインは、システインというアミノ酸の硫黄原子同士が共有結合した、タンパク質の中で最も強力な結合(S-S結合)があり、難消化性が高く腸まで届きます。

Q:どのような効果が期待されるのですか?

A:機能性としてはレジスタントプロテイン250㎎を1か月続けると腸内細菌の超善玉菌である酪酸菌(酪酸産生菌)が有意に増えます。その結果酪酸が腸管バリアーを強化し、悪玉菌が生産する荒れ肌物質の血管吸収を阻害することにより、角質水分量が有意に高まります。

[参考]
腸活の切り札は麹菌!~腸内善玉菌を増やす伝統発酵食パワーで免疫力強化!
Webサイト『一個人』 秋号 2022.11.13
https://ikkojin.jp/article/223/


Q:具体的な効果について教えてください。

A:石川県中能登町は「どぶろく特区」の認定を受けていて、どぶろくを特産にしています。
どぶろくは日本の伝統的な製法で米を発酵させてつくる醸造酒なのですが、水と米、米麹が発酵してできたもろみを濾す「搾り」の工程を経ないので、レジスタントプロテインが豊富に含まれているのです。
この中能登町で「どぶろくと甘酒の美容効果」についてモニター体験を行ったところ、1週間で肌の水分量とコラーゲンスコアがアップしました。
のとルネアンバサダーの北山里江さんがWEBで詳しくリポートされているのでご覧ください。

中能登町特産品『どぶろく美容効果』モニター体験
『のとルネ」2024年2月29日
https://noto-renaissance.net/doburoku-monitor/


Q:当インタビューの読者へのメッセージをお願いします。

A:ご飯を一日に2膳食べるだけでレジスタントプロテインを一日、250㎎摂取できます。
米のレジスタントプロテインは腸活とハダ活成分になります。
また私のもうひとつの研究成果として、日本酒にはα-EGという旨味成分が含まれるのですが、日本酒のα-EGは腸で吸収され全身の毛細血管からコラーゲンなどを作る細胞を活性化できるハダ活成分になることがわかっています。
これを機会に米の隠れた機能性を認識いただき、和食の再発見になればと思います。

尾関先生のプロフィール

2026年3月までバイオ・化学部 生命・応用バイオ学科教授
2026年4月から金沢工業大学 産学連携室 客員教授
https://www.kanazawa-it.ac.jp/kyouinroku/a/CGADI.html


(関連ページ)

【世界初】甘酒を飲んで、便通改善、コレステロール低減、肥満抑制。
応用バイオ学科尾関研究室が企業との共同研究で学術的に初めて実証(2018/4/11)
https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2018/0406_amazake.html

角質水分量が、レジスタントプロテイン高含有の米麹甘酒の飲用で増加。飲用後1週目から増加する速効性と、飲用終了後も数週間にわたって効果が高い状態で続く持続性を世界で初めて実証。尾関研究室と厚生産業株式会社が共同研究で(2020/8/3)
https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2020/0803_ozeki.html

日本酒の旨み成分が保湿効果をもたらす発酵研究を通じてお酒の魅力を発信
金沢工業大学『BackUp』2021.12.17
https://kitnet.jp/backup/article/31/a31.html

甘酒中のレジスタントプロテインの機能性解析について
『日本醸造協会誌』2022 年 117 巻 9 号 p. 627-634
https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan.117.627