・2年以上の企業又は官公庁における実務経験をお持ちの方
・研究開発、新規事業、サステナビリティ、CSR等に所属する方
・組織を変えたい、社会を変えたいという志を持つ方
・将来、KIT虎ノ門大学院への進学をご検討されている方
■イベント概要
社会人大学院・ビジネススクールへの進学を検討されている方に向けて、野村恭彦 教授による大学院説明会を開催します。MBA(経営管理)修士課程の特長や研究テーマ・ゼミ指導など、ウェブサイトやパンフレットだけではお伝えしきれない修学のメリットや魅力をお話しすると共に、グループ相談会では普段より抱かれている皆様のあらゆる疑問にお答えいたします。
〜公開講座「ビジネス“スロー”思考」〜
イノベーションは、市場のニーズにスピーディーに応える「ファスト(コスパ/タイパ)思考」では起こせなくなってきています。本講座では、イノベーションをサステナビリティや社会課題解決という視点から、企業・行政・NPO協働でアプローチする、「スロー(急がば回れの)思考」で実現するための方法論を学びます。
これまでのイノベーション、すなわちファストイノベーションは、「ないものをつくる」ことで顧客ニーズを満たしてきました。それが結果的にGDPを拡大し、日本社会を豊かにしてきました。しかし現在の日本社会は、人口減少・市場縮小下において、ファストイノベーションは成功しづらくなってきています。そのうえ、「もっと多くのもの」というファストの考え方は、サステナブルでもありません。消費喚起型のビジネスではなく、社会課題解決型のビジネスを生み出すスローイノベーションは、サステナビリティ時代に必要な方法論です。
SDGs達成や社会課題解決を目指し、戦略的に新規事業創造や企業変容に取り組む場合は、特にこのスローイノベーションの重要性が増します。例えば、新しい循環システムやシェアリングシステムをまちなかに実装しようと思ったら、自治体や商店街の協力が必要です。スローイノベーションでは、ステークホルダーとの関係性をデザインし、相互信頼に基づく協働を行います。
あなたは、答えのない時代に、どんな未来をつくりたいですか?そのために、行政、NPO、異業種など、どんなステークホルダーと協働すればイノベーションを生み出すことができると思いますか?それは、「あなた自身の生き方を問い直す」ことにもなります。あなたのビジネスもライフスタイルも、「スロー」というレンズを通して見てみましょう。
■講座詳細
1.企業戦略のこれから:「共創」によるリ・ポジショニング
2.イノベーションのこれから:「心の旗」が社会を変える
3.リーダーシップのこれから:「聴ききる」ことで関係を変える
4.【演習】ファストとスローのリーダーシップを使い分ける