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【6学科が企業連携テーマに挑戦】
2年次の問題発見解決型授業「プロジェクトデザインⅡ」で
金沢工業大学では、社会実装型教育研究に全学的に取り組み、問題発見・解決型の「プロジェクトデザイン教育」を教育の中心に据えています。1年次の「プロジェクトデザインⅠ」では、学生はキャンパス内の身の回りの課題に取り組み、問題発見から解決までの一連のプロセスを実践的に学びます。
2年次の必修科目「プロジェクトデザインⅡ」では、その経験をもとに、より社会性の高い課題に挑戦します。これまで主に金沢市や野々市市から提供された行政テーマに取り組んできましたが、昨年度は初めて、生命・応用バイオ学科が箔座株式会社と連携し、企業課題を対象としたプロジェクトを実施しました。学生は企業の担当者と直接対話しながら中間報告や企画提案、実証実験を行い、公開形式の提案報告会で成果を発表しました。
この取り組みを契機に、2026年度は企業連携をさらに拡大し、箔座株式会社および株式会社スパーテルの協力のもと、計6学科が企業テーマに挑戦しています。各学科の学生は、企業担当者による特別講義や質疑応答を通じて課題理解を深め、プロジェクト活動をスタートさせました。
生命・応用バイオ学科 × 箔座株式会社
[テーマ]金箔の魅力発信〜箔座様への提案〜(通年)
本テーマでは、伝統工芸である金箔の新たな価値創出を目指し、以下の3つのミッションに取り組みます。
・既存製品の魅力分析
食品や化粧品などの箔座製品を科学的に分析し、その効果や特異性を明らかにして魅力発信につなげます。
・食品(土産品)の新提案
北陸の食材を活用し、栄養や品質に配慮した新しい食品および加工方法を提案します。
・美容製品の新提案
地域特産物の有用成分を活かし、健康性・安全性を備えた新しい美容製品を企画します。
学生は箔座本店での社長講演や工場見学、店舗調査を通して理解を深め、11チームが活動を展開しています。今後は中間発表や企画提案、実証実験を経て、最終的に成果発表を行います。
建築学科・建築デザイン学科 × 箔座株式会社
[テーマ]金箔による空間演出の可能性(地域文化×建築)(前学期)
本テーマでは、金箔を活用した新たな空間デザインのあり方を探究します。講義では、金箔の歴史や建築への活用事例が紹介され、学生は実物の箔に触れながら理解を深めました。
47チーム中14チームが本テーマを選択し、地域文化と建築を融合させた提案を検討しています。ポスターセッションを経て選ばれたチームは、箔座本店での最終発表に臨みます
情報工学科・知能情報システム学科 × 株式会社スパーテル
[テーマ]てまりフィットネス利用者の自宅での活動量の把握(通年)
高齢者向けリハビリ型デイサービス「てまりフィットネス」を対象に、利用者の生活を支えるITシステムの構築に取り組みます。
・テーマ例1:利用者の自宅での活動量を把握するシステムの開発
・テーマ例2:運動不足や過剰運動を検知し、適切な行動を促す支援システムの構築
学生は施設関係者から現状や課題の説明を受け、9チームがプロジェクトを開始しました。現地調査や試作・検証を行いながら、実用的なシステム提案を目指します。
ロボティクス学科 × 株式会社スパーテル
[テーマ]トレーニングを楽しくする実用的アイテムの開発
本テーマでは、リハビリや運動を「続けたくなる」仕組みづくりに焦点を当て、以下の観点から製品提案を行います。
・テーマ1:使用意欲を高めるトレーニング機器
・テーマ2:食事や着替え、入浴など日常動作の訓練を支援するアイテム
学生は利用者の実情を踏まえた改善案を検討し、テーマ1に8チーム、テーマ2に3チームが取り組んでいます。現場訪問を通して課題理解を深め、最終的な提案の実現可能性を高めていきます。
金沢工業大学では、企業や地域社会と連携した実践的な教育を通じて、学生の課題発見力・解決力の向上を図っています。今後も産学連携の取り組みを推進し、社会に貢献できる人材の育成に努めてまいります。




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