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【空の物流、実装へ前進】
赤坂教授が大型物流ドローンの事業化に向けプレゼン。
国際スタートアップイベント「SusHi Tech TOKYO 2026」で
2026年4月27日から29日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて、国際スタートアップイベント「SusHi Tech TOKYO 2026」が開催されました。本イベントは、東京都を中心に産学官の多様な主体が連携して実施するもので、「持続可能な都市(Sustainable High City)」の実現に向けた技術やアイデアを世界に発信することを目的としています。スタートアップ企業、大学、研究機関、自治体、投資家などが国内外から集結し、地球規模の社会課題の解決と新たな価値創出を目指すアジア最大級のイノベーションイベントです。
金沢工業大学工学部 航空宇宙工学科の赤坂剛史教授は、JST(科学技術振興機構)が推進する大学発スタートアップ支援プロジェクト「NINE JP」に参画するプラットフォームの一つ、「TeSH」(Tech Start up HOKURIKU)の代表として参加しました。
赤坂教授は現在、最大積載量50kg・飛行距離50km超のVTOL型有翼電動ドローン事業にて、令和7年度のTeSH GAPファンドプログラム「ステップ2(スタートアップ組成)」に採択され、事業化を目指しています。
会場では、NINE JPブースにおいて、バイリンガルのポスター展示に加え、開発中の大型物流ドローンの実証飛行動画を紹介するとともに、ピッチステージにてプレゼンテーションを行いました。これらの活動を通じて、海外を含むベンチャーキャピタル、自治体、大学、事業会社などの関係者との活発な意見交換やネットワーキングを行い、今後の研究開発および事業化に向けた大きな手応えを得ました。
今回紹介された物流ドローンは、内閣府が推進する先端技術活用施策とも密接に関連しています。内閣府は、人口減少社会における物流課題の解決や、災害時の迅速な物資輸送を実現するため、ドローン物流の社会実装を重要政策として位置づけています。特に、離島や山間部など従来の輸送手段では効率的な配送が難しい地域において、VTOL(垂直離着陸)型の有翼ドローンの活用が期待されています。赤坂教授が開発を進めている機体も、長距離飛行性能と安定した離着陸性能を兼ね備えた設計となっており、持続可能な物流インフラの構築に資する革新的な技術として注目されています。
また、本イベントの開幕式では、高市早苗首相が小池百合子東京都知事とともに登壇し、日本のスタートアップ支援強化の方針を表明されました。政府は、科学技術を基盤とした「強い経済」の実現に向け、スタートアップを研究成果の社会実装を担う重要な主体と位置づけています。こうした流れの中で、内閣府が司令塔となって推進するSBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度が大きな役割を果たしています。
SBIR制度は、本来は中小企業やスタートアップによる研究開発を支援する仕組みですが、近年では大学発ベンチャーや研究者にも門戸が広げられています。各府省が連携して研究開発資金の提供や事業化支援を行い、革新的な技術の社会実装を加速させることを目的としています。この制度により、大学の研究成果がスタートアップとして事業化される「知の循環」が促進され、日本の産業競争力の強化や新たな市場創出につながることが期待されています。
今回のSusHi Tech TOKYO 2026への参加は、赤坂教授およびTeSHにとって、研究成果の発信のみならず、国際的な連携強化や事業化推進に向けた重要な機会となりました。今後も金沢工業大学では、先進的な研究開発とスタートアップ創出を通じて、社会課題の解決と持続可能な未来の実現に貢献してまいります。

(関連ページ)
内閣府が進めるSBIR制度(Small/Startup Business Innovation Research)について
金沢工業大学研究室ガイド 工学部 航空宇宙工学科 赤坂剛史 研究室
