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【プロジェクトデザインⅡ 企業連携テーマ提案報告会を開催】
建築学科・建築デザイン学科、情報工学科・知能情報システム学科、ロボティクス学科、生命・応用バイオ学科の学生が企業課題の解決策を提案
金沢工業大学では、2年次必修科目「プロジェクトデザインⅡ」において、企業や地域が抱える課題に対する解決策の提案に取り組んでいます。2026年度は、箔座株式会社および株式会社スパーテルとの連携のもと、建築学科・建築デザイン学科、情報工学科・知能情報システム学科、ロボティクス学科、生命・応用バイオ学科の学生が現状調査および企画立案を行い、提案報告会を開催しました。全チームまたは企業担当者による審査により選抜されたチームが提案内容を発表しました。
建築学科・建築デザイン学科
箔座株式会社連携プロジェクト提案報告会
日時:2026年8月3日(月)10:00~11:00
会場:箔座本店 黄金の茶室前(〒920-0843 石川県金沢市森山1丁目30-4)
発表形式:14チームの提案ポスターの中から選抜された3チームが発表
●高岡社長をはじめとするスタッフ12名に対して提案内容を発表し、時間の限り、たくさんの意見交換が行われました。高岡社長からは「金箔の良さをさまざまな言葉で引き出していた点に感心した。既成概念にとらわれない形での金箔の活用法を見出したアイデアは、建築家の方にも聞いていただきたい内容であった。」と学生らにとって励みになる言葉をいただいた。
メインテーマ:「金箔による空間演出の可能性(地域文化×建築)」
【選抜3チームの提案概要】
①「人の行動に寄り添う金箔」
金箔が持つ反射性や輝きなどの特性を活かし、人の行動や体験を支える建築素材として活用する提案。展示空間での視線誘導や回遊促進、安全な動線形成などに金箔を活用します。公共施設などへの導入を通じて、地域住民が日常的に金箔に触れる機会を創出し、伝統文化の継承と地域活性化を目指します。
②「金箔の特徴を用いた施設やまちづくりの提案」
高価で特別なイメージがある金箔に新たな価値を創出し、若い世代や地域住民が日常的に親しめる活用方法を提案。耐熱性や反射性、耐久性に着目し、観光客と地域住民の双方が利用できる新たな交流空間として、「金箔ストリートファニチャー」と「金箔サウナ」を構想しました。
③「おちつく、金箔。 ~日常空間における金箔設計~」
豪華なイメージの金箔が持つ光の反射および透過特性に着目し、快適な光環境を生み出す建築素材として活用する提案。合わせガラス内に金箔を組み込んだ「金箔窓」と、乱反射を利用した「金箔照明」により、住空間に落ち着きと快適性をもたらし、伝統技術の新たな需要創出を目指します。

情報工学科・知能情報システム学科
株式会社スパーテル連携プロジェクト提案報告会
日時:2026年8月3日(月)
【午前の部】11:30~
発表チーム:「飽きをやりがいに変える長期継続モデルの構築」
【午後の部】16:00~
発表チーム:「嘘なしで歩数を測るには」
会場:てまりフィットネス(石川県野々市市高橋町24番3-2号)
発表形式:9チームの提案ポスターの中から選抜された2チームが発表
●施設利用者の皆様および職員に向けて、現状分析から提案までの過程、およびアイデアの詳細を発表しました。施設利用者からは、アイデアの内容に関する質問やアイデアの懸念点などが挙げられ、利用者の生の声を聞くことができました。また、「提案アイデアが実現されたら、ぜひ使ってみたい」という声もあり、アイデアの有効性を認識する機会にもなりました。
メインテーマ:「てまりフィットネス利用者の自宅での活動量を把握したい」
【選抜2チームの提案概要】
①「飽きをやりがいに変える長期継続モデルの構築」
高齢者の運動習慣継続を支援するRPG型アプリ「歩歩~HoHo~」を提案します。歩数に応じて経験値を獲得し、キャラクターが成長する仕組みにより、運動を義務ではなく楽しみへと変えることを目指しています。地域店舗との連携による報酬制度や協力型コミュニティ機能も盛り込み、継続的な健康増進を支援します。
②「嘘なしで歩数を測るには」
介護施設利用者の活動量を客観的に把握するため、身につけるだけで利用できる「お守り型歩数計」を提案します。省電力デバイスにより、歩数や心拍数を継続的に記録。スマートフォン操作を必要とせず、高齢者が無理なく利用できる仕組みを実現します。
[企業による選抜理由]
株式会社スパーテルでは、利用者や職員が抱える「自宅での活動量把握」という課題に対し、高齢者の特性を十分に考慮した提案であることを評価しました。 RPG型アプリは「歩く楽しさ」を創出する発想と安全性への配慮が高く評価され、お守り型デバイスは「身につけるだけ」という分かりやすさと職員の業務負担軽減につながる点が評価され、選抜されました。
[後学期の「プロジェクトデザイン実践」で継続して試作・検証活動を実施]
情報工学科・知能情報システム学科では後学期の「プロジェクトデザイン実践」で引き続き試作・検証活動を行い、その成果をポスターセッション形式で発表する予定です。

ロボティクス学科
株式会社スパーテル連携プロジェクト提案報告会
日時:2026年7月16日(木)15:10-16:50
会場:金沢工業大学23号館1階 パフォーミングスタジオ(石川県野々市市扇が丘7-1)
発表形式:11チームの提案資料の中から選抜された2チームの口頭発表と、全チームの解決策のデモンストレーション
●口頭発表後のデモンストレーションでは、各チームが制作したアピール品を用いて解決策の活用方法や実現可能性を紹介し、学生と理学療法士が意見交換を行いました。実際の機器操作を通して理解を深めるとともに、活発な対話から新たな改善案も生まれる有意義な発表の場となりました。報告会後、1チームに最優秀賞が贈られた。
メインテーマ:
「トレーニングを楽しみたい!」
~ 高齢者の運動継続や健康増進につながるシステムの提案 ~
最優秀賞:チーム「チョモランマコース」
推薦者:てまりフィットネス(理学療法士)
提案システム名称:
ふみふみ健康マット/高さ調整が可能なマットにセンサーを埋め込み、利用者の運動に合わせて音楽を流すことで、楽しみながら自然と運動を継続できるようにするシステム。
[推薦のポイント]
訪問リハビリテーションなどでの活用が期待できる。省スペースで分かりやすく、自宅でも利用できるというコンセプトが特に優れており、デイサービスへの導入を検討したいと感じられる点が評価された。

生命・応用バイオ学科
箔座株式会社連携プロジェクト提案報告会
日時:2026年7月22日(水)8:50-10:00
会場:金沢工業大学23号館1階 コラボレーションスタジオ(石川県野々市市扇が丘7-1)
発表形式:全11チームが高岡社長をはじめとする箔座株式会社スタッフの5名前で口頭発表
●同社の金箔製品や北陸地域の特色ある素材を活用した提案に取り組み、報告会[光堂1.1]では金箔の新たな可能性の科学的検証方法や、地域資源を活かした新製品企画を発表した。スタッフからは、新たな利用価値の実現可能性を十分に調査した上で検証実験に臨むことや、既存製品との類似性について調査を深めることが求められ、今後の検証活動への期待が寄せられた。
[後学期の「プロジェクトデザイン実践」で継続して検証活動を実施]
生命・応用バイオ学科では後学期の「プロジェクトデザイン実践」で引き続き検証活動(検証実験)を行い、その成果をポスターセッション形式で発表する予定です。
メインテーマ:「金箔の魅力発信!」
ミッションA「既存製品の魅力分析」、 B「食品(土産品)の新提案」、 C「美容製品の新提案」
各チームの提案概要は以下のとおりです。
A1「きんパック」
箔座の金箔フェイスパックを対象に、タンパク質変性実験により抗炎症作用を検証する提案です。金箔入りフェイスパックと金箔を含まない他社製品を比較し、紫外線や熱によるタンパク質変性の抑制効果を評価することで、金箔の美容効果を科学的に検証し、製品価値の向上を目指します。
A3「うるおい狩人(ハンター)」
「箔座の美ローション」に配合された金箔の効果を検証する提案です。金箔配合品と非配合品を比較し、TEWL(経表皮水分蒸散量)や肌水分量を測定することで、金箔が皮膚のバリア機能や保湿性向上に寄与するかを科学的に評価し、商品の機能性を裏付けることを目指します。
B1「プレミアムスナック工房」
規格外の五郎島金時や未利用の茎を活用し、真空低温調理によってβ-カロテンの損失を抑えた「おみくじ五郎島金時金箔スティック」を提案します。若年層観光客をターゲットに、おみくじの要素と金箔による特別感を加えた新しい土産品の開発を目指します。
B2「フレッシュ・キープ」
富山市産えごま油をジュレ状ドレッシングに加工することで酸化を抑制し、健康成分であるα-リノレン酸を保持しながら日常的に摂取しやすくする提案です。金箔を分散させることで高級感と視覚的魅力を加え、地域資源の新たな活用を目指します。
B3「Midori・Golden・Monsters」
白山産わさびの辛味成分や抗酸化成分をビーズ状に封入し、金箔とともにソースへ分散させる調味料を提案します。食べる直前にビーズを潰すことで香りや辛味を新鮮な状態で楽しめるほか、辛さを調整できるため、わさびが苦手な人にも配慮した商品です。
B4「HASU foods」
金沢市特産の加賀れんこんのデンプンを活用した「もっちり金箔アイス」を提案します。規格外の加賀れんこんを粉末状にした常温保存可能なお土産用アイスキットで、観光客や親子が自宅で作れる体験型アイスとし、最後に金箔を乗せる見た目の華やかさと金沢らしい特別感を演出します。
B5「ゴールドMILK」
北陸産柚子とはちみつのポリフェノールを活用した機能性バターを提案します。抗酸化作用や腸内環境改善効果に着目するとともに、可食フィルムで加工した金箔を組み合わせることで、健康価値と見た目の華やかさを兼ね備えた土産品を目指します。
C1「NATUME」
福井県産ナツメ由来エキスと金箔を組み合わせたリップクリームを提案します。ナツメに含まれる抗酸化成分やサポニン類の保湿・肌質改善効果に着目し、金箔による高級感や光反射効果を加えることで、観光客やギフト需要を見込んだ高付加価値商品を目指します。
C2「HAKU-Creative」
能登産ブルーベリーから抽出したアントシアニンと金箔を活用した頭皮用エイジングケアセラムを提案します。抗酸化作用による頭皮環境改善や白髪予防への効果に着目し、金箔の保湿効果や血流促進作用を組み合わせた新しいヘアケア製品の開発を目指します。
C4「きらめき米ぬか隊」
石川県産米ぬか由来のフェルラ酸と金箔を組み合わせたヘアオイルを提案します。フェルラ酸の紫外線吸収作用と抗酸化作用を、金箔の高い光反射性によって維持し、さらに熱分散効果によるドライヤーダメージの軽減も図ることで、髪を守る新しいヘアケア製品を目指します。
C6「ゴールドマリン」
能登海洋深層水由来のミネラルと金箔を活用したメイク直し用美容液スティックを提案します。深層水に含まれるマグネシウムによる保湿・バリア機能向上効果と、金箔によるツヤ感や美容効果を組み合わせ、日中の乾燥や化粧崩れ対策を目指します。

各学科の学生たちは、企業や地域資源への理解を深めながら、科学的根拠に基づく課題解決や新たな価値創出に挑戦しました。今後も産学連携を通じて、社会で求められる実践的な課題解決力の育成を進めていきます。
