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【商業施設初のインクルーシブな移動環境を実現】
視覚障害者の声をきっかけに、しゃべる点字ブロック「コード化点字ブロック」を 東京・錦糸町の商業ビル「楽天地ビル」地下フロア~地上2階で敷設。
8月8日は体験会を開催

2026/8/5 NEW

金沢工業大学とW&Mシステムズ合同会社の共同研究により開発された、しゃべる点字ブロック「コード化点字ブロック」が東京・墨田区錦糸町の商業ビル、楽天地ビル(東京都墨田区江東橋4-27-14)に敷設されました(敷設終了は7月末)。

コード化点字ブロックは、点字ブロックに丸印や直角三角形のマーキングを貼り付け、スマホ専用のアプリで読み取ることにより、現在位置や、周辺の施設、設備を音声で聴くことが出来る新しいサービス。アプリストアからダウンロードすることでiPhone、Android両方で利用できます(無料)。

このたび、楽天地ビル地下フロア~地上2階にわたり視覚障害者向けの誘導ラインとコード化点字ブロックによる音声案内システムを整備する取り組みは、国内初の先進的な事例となります。

8月8日(土)は10時から15時まで、楽天地ビル地下フロア~地上2階で体験会を実施する予定です(予約制で、すでに定員に達しました)。

エスカレータ前のコード化点字ブロックの敷設例 <br>(写真手前 黒色の点字ブロック) <br>スマートフォンで読み取ると、現在位置や、周辺の施設、設備を音声で聴くことができる

本取り組みの詳細

株式会社東京楽天地は、視覚障害者の移動と情報取得を支援する「コード化点字ブロック」を活用した音声誘導システムを、東京・錦糸町の楽天地ビルに本設しました。本設備は、2024年に実施した実証実験の成果を踏まえ、本格運用へ移行したものです。地下フロア~地上2階にわたり視覚障害者向けの誘導ラインとコード化点字ブロックによる音声案内システムを整備する取り組みは、国内初の先進的な事例となります。

○「誰もが楽しめる街づくり」を目指して

今回の本設は、視覚障害当事者から寄せられた、「視覚障害になってから、一人で買い物に行けなくなった」「どこにどんな店があるのか分からず、商業施設へ行くこと自体を諦めてしまう」という声をきっかけに実現しました。株式会社東京楽天地は、「誰もが楽しめる街づくりを実現しなければならない。公が整備するのを待つのではなく、民間が先導し、その後に社会へ広がっていく」という考えのもと、本設備の導入を決定しました。

○地下鉄・JRから各店舗までを音声で案内

今回整備された誘導システムは、東京メトロ半蔵門線直通の地下連絡口およびJR錦糸町駅方面から、地下フロア、1階、2階レストラン街までを誘導ラインで結び、各店舗入口付近に設置したコード化点字ブロックをスマートフォンで読み取ることで、現在地や店舗情報などを音声で案内します。利用者は、誘導ラインに沿って安全に移動しながら、必要な場所で施設情報を取得でき、自ら目的地を選択しながら館内を移動することができます。

○コード化点字ブロックとは

コード化点字ブロックは、金沢工業大学知能情報システム学科の松井くにお研究室と、W&Mシステムズ合同会社の共同で研究・開発を進めている情報提供システムです。NPO法人日本インクルーシブ・クリエーターズ協会はその普及活動に協力しています。点字ブロック表面に設けられたコードをスマートフォンで読み取ることにより、その場所固有の位置情報や施設案内、店舗情報、避難情報などを音声で提供します。従来の点字ブロックが「安全に歩くための物理的な設備」であるのに対し、コード化点字ブロックは「その場所の周辺情報を取得するための情報バリアフリー設備」として機能し、視覚障害者の主体的な移動を支援します。

○実証実験から本設へ

2024年には、楽天地ビルにおいてコード化点字ブロックの実証実験を実施し、視覚障害当事者による歩行検証や運用方法の検討を重ねてきました。今回の本設は、その実証結果を踏まえ、実際の商業施設として継続的に運用することを目的として整備されたものです。コード化点字ブロックの敷設作業は、株式会社東京楽天地、「サステナビリティ推進課」の社員を中心に、W&Mシステムズ合同会社、NPO法人日本インクルーシブ・クリエーターズ協会が合同で実施しました。

○今後の展望

本取り組みは、商業施設における視覚障害者の自立した移動と買い物体験の向上を目指すとともに、高齢者や外国人旅行者を含め、誰もが安心して利用できるインクルーシブな情報提供環境の実現につながるものです。金沢工業大学松井くにお教授は、今後も産学民連携による研究・実証を通じて、デジタル技術を活用した新たな情報インフラの社会実装を推進していきたいと語ります。

コード化点字ブロックについて

コード化点字ブロックは、金沢工業大学の松井くにお研究室とW&Mシステムズ合同会社の共同研究によって実用化された、点字ブロックに丸印や直角三角形のマーキングを貼り付け、スマホ専用のアプリで読み取ることにより、現在位置や、周辺の施設、設備を音声で聴くことが出来る新しいサービスです。

目の見えない人、見えにくい人が、この情報を頼りに一人で自由に歩ける社会になる事を目指し開発を進めてきました。

このシステムは、点字ブロックの25個ある点に色をつけた「コード化点字ブロック」をスマートフォンのアプリで読み込むことで、音声情報を提供するもの。視覚障がい者の方が誘導情報を選択できるのはもちろん、観光客や外国人向けの観光情報を提供することもできます。コード化点字ブロックは、歩行者の進行方向によって異なる情報の提示が可能で、1枚の点字ブロックにつき2の25乗で約3,000万種類、さらに4方向あわせて1億3,421万7,728通りの情報提示が可能です。

コード化点字ブロックは、金沢市役所や金沢駅から香林坊周辺の国道や幹線道路沿いに約200か所、東京近郊では、世田谷区・うめとぴあ、杉並区・セシオン杉並、川崎市視覚障害者情報文化センター、高田馬場・日本点字図書館入り口、京王府中駅・バスターミナルからけやき並木通りの一部、その他で150か所程実用化されており、今後もエリア拡大予定です。

【コード化点字ブロック認識アプリ『Walk and Mobile』は無料でご利用いただけます】

スマートフォンのアプリのストアで「コード化点字ブロック」で検索してください。(iPhone、Android 対応)

App Store(iOS)

Google Play(Android)

※コード化点字ブロックは外務省が運営する海外向けWebサイト「Web Japan」特集ページでも紹介されています。

Web Japan  Ministry of Foreign Affairs of Japan
Braille Blocks Is Now More Accommodating than Ever with App Integration

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