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金沢工業大学、日本初となる国際サイバーセキュリティ連携ネットワークに加盟。
学生主導で、地域の中小企業や市民団体を対象にサイバーセキュリティを支援

2026/6/18 NEW

The Asia Foundationの金沢工業大学来訪時学生によるデモプレイの様子

資金力の限られた地方自治体や中小企業、非営利団体(NPO)、公共機関などに対し、無料でサイバーセキュリティ支援を提供する大学主体の国際ネットワーク「The Consortium of Cybersecurity Clinics」に、金沢工業大学が日本の大学として初めて加盟しました。

本加盟は、金沢工業大学が2026年2月より推進する学生主導の実践教育プログラム「サイバーセキュリティ・クリニック」の国際的評価を示すもので、日本国内における同分野の教育・地域貢献の新たな展開として注目されています。

The Consortium of Cybersecurity Clinicsとは

The Consortium of Cybersecurity Clinicsは、大学が中心となり、サイバーセキュリティに関する専門知識と人材を活用して社会的弱者(資金・人材に制約のある組織)を支援する国際ネットワークです。 2021年5月に設立されました。

このコンソーシアムでは、以下のような特徴があります。

・学生が主体となり、実践的なサイバーセキュリティ支援を提供

・地域社会の中小規模組織を対象に無償で支援

・教育・研究と社会貢献を同時に実現

・各国の大学・研究機関が連携し、知見や教育手法を共有

加盟団体は大学を中心に構成され、北米や欧州をはじめ、アジア・オセアニアなど世界各国に広がっています。現在、加盟団体は61クリニックに拡大しており、グローバルな教育・実践連携基盤として発展を続けています。

加盟国・地域と広がりとは

本コンソーシアムには、主に以下の国・地域の大学・機関が参加しています。

・アメリカ合衆国
・カナダ
・イギリス
・欧州各国
・オーストラリア
・アジア諸国

特に北米では多数の大学が参加しており、サイバーセキュリティ教育と地域連携モデルとして成熟しています。一方でアジア地域では、近年参加が拡大している成長領域となっています。

アジアにおける加盟大学・団体

アジア地域では、デジタル化の進展に伴うサイバーリスクの増大を背景に、コンソーシアムへの関心が急速に高まっています。

加盟団体には、以下のような特徴があります。

・地元企業・行政を支援する大学が参加
・ICT人材育成と社会課題解決を一体化
・国際機関や民間支援(Google.org等)からの支援

金沢工業大学のプログラムは、Google.orgの支援を受けて「The Asia Foundation」が実施する取り組みである「APAC Cybersecurity Fund」の一環としても位置づけられており、アジア地域における重要な拠点の一つとなっています。

なお、2026年8月にはインドネシアにおいてアジア地域の加盟大学・団体による会合が予定されており、金沢工業大学も参加予定です。

金沢工業大学「サイバーセキュリティ・クリニック」の特徴

金沢工業大学が展開する「サイバーセキュリティ・クリニック」は、情報デザイン学部(経営情報学科・環境デザイン創成学科)の狩野剛研究室及びBeyond SDGs推進センター(所長:平本督太郎)が、地域の中小企業や市民団体を対象に、サイバーセキュリティおよびAI活用を実践的に支援するため2026年2月に発足しました。

学生がファシリテーターとして地域組織に伴走し、生成AI活用とサイバーセキュリティ対策を同時に支援する、日本でも先進的な大学拠点型プロジェクトです。

主な特徴は次の通りです。

1. 実践型教育プログラム
学生が企業や団体と直接関わりながら、実際の課題解決に取り組みます。これにより、座学では得られない実務能力を養います。

2. 中小組織への無償支援
対象は、専門人材や予算が不足している地域の中小企業(MSMEs)やNPOなどです。セキュリティ対策の理解と実装を支援します。

3. 初心者向けの実践トレーニング
専門知識を持たない従業員や地域住民でも理解できるよう、以下の内容を提供しています。

・サイバー脅威の基礎教育
・基本的な対策の指導
・実務に即したセキュリティ訓練

4. ゲーミフィケーションの導入
参加者が「企業側」と「攻撃者側」に分かれて体験する演習を行い、サイバー攻撃と防御をリアルに学べる仕組みを導入しています。

5. 生成AI時代への対応
AI技術の進展に伴う新たなサイバーリスクにも対応し、実社会での活用を見据えた教育・支援が行われています。

6. 地域連携と拡張性
石川県を拠点としながら、
・地元企業
・行政機関
と連携し、活動の地域展開を進めるとともに、将来的には全国・国際的な展開も視野に入れています。

今後の展望

金沢工業大学の加盟により、日本における「サイバーセキュリティ・クリニック」モデルの普及が加速することが期待されます。

また、本コンソーシアムを通じて、
・国際的な教育手法の共有
・学生のグローバルな実践経験の向上
・地域社会のセキュリティ強化
といった多面的な効果が見込まれます。

金沢工業大学は今後、アジア地域の連携拠点としても重要な役割を担いながら、生成AI時代における新たなサイバーセキュリティ教育と社会貢献モデルの確立を目指していきます。

(関連ページ)

The Consortium of Cybersecurity Clinics

金沢工業大学、学生主導の「サイバーセキュリティ・クリニック」を推進― 生成AI時代のサイバーリスクに対応し、地域の中小組織を支援 ―(2026/2/18)

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