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【微小放電の様子を可視化・定量化する新しい手法を開発】
日本オゾン協会年次研究講演会で電気エネルギーシステム工学科 大澤研究室が論文賞受賞
日本オゾン協会が主催する「2026年度 日本オゾン協会年次研究講演会」が、2026年6月11日(木)および12日(金)の2日間、金沢工業大学扇が丘キャンパス(石川県野々市市)において開催されました。本講演会は、平成3年(1991年)の第1回開催以来、2026年度で35回を数える伝統ある学術イベントです。
このたび同講演会中に開催された第33回表彰式において、金沢工業大学 工学部 電気エネルギーシステム工学科の大澤直樹 教授、大学院電気電子工学専攻・博士後期課程を修了した渡部佳月さん、およびメタウォーター株式会社の河井茂充さん、松田伸太郎さん、青木未知子さん、田口正樹さんとの共著論文が論文賞を受賞しました。
受賞対象となった論文の詳細は以下のとおりです。
•論文名:
Time Resolved Observation of Streamer Discharges in Dielectric Barrier Discharge by Highly Sensitive Camera and Image Analyzing Procedure(高感度カメラと画像解析による誘電体バリア放電空間中のストリーマ放電の時間分解観測)
•著者:
Naoki Osawa、Kazuki Watanabe、Shigemitsu Kawai、Shintaro Matsuda、Michiko Aoki、Masaki Taguchi
大澤直樹,渡部佳月(金沢工業大学),河井茂充,松田伸太郎,青木未知子,田口正樹(メタウォーター株式会社)
•掲載誌:
Ozone: Science & Engineering(The Journal of the International Ozone Association)
•巻号等:
Volume 47(2025年)Issue 2(オンライン掲載:2025年1月13日)
https://doi.org/10.1080/01919512.2025.2450757
受賞対象論文の概要
本研究は、環境分野で広く利用されているオゾンの生成効率を高めるための基礎技術の高度化を目的としたものです。オゾンは強い酸化作用を持ち、水処理や消毒などに活用される一方、効率的な生成が課題とされています。
一般的なオゾン生成装置である「誘電体バリア放電(DBD)」は、装置内部で多数の微小放電(マイクロ放電)がナノ業オーダーで発生と消滅を繰り返します。オゾンはその中で生成されます。「マイクロ放電」は「ストリーマ放電」と「沿面放電」という2種類の放電現象から構成されており、その発生状況がオゾン生成効率に影響を与えると考えられています。
本研究では、高感度カメラと画像解析技術を組み合わせることで、「マイクロ放電」の発光から「ストリーマ放電」の発光と「沿面放電」の発光を分離することに成功し,その発生様相を定量化する新しい手法を開発しました。
さらに時間ごとの変化を解析することで、放電電流が大きくなるほどストリーマ放電の発生数が増加することや、ストリーマ放電の直径はほぼ一定である一方、沿面放電の広がりはわずかに小さくなる傾向があることなどを明らかにしました。


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