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【磁力を自在に制御できる永久磁石モータの研究】
大学院修了生3名と教員2名が電気学会「第82回電気学術振興賞 論文賞」を受賞
大学院電気電子工学専攻・博士前期課程を修了した横田渓都さん、松下佳揮さん、同専攻・博士後期課程を修了した満田宇宙さん、および工学部電気エネルギーシステム工学科の深見正教授、産学連携室の小山正人教授の5名が、一般社団法人電気学会「第82回電気学術振興賞 論文賞」を受賞しました。

本賞は、日本の電気工学分野において最も権威ある論文表彰の一つです。過去3年間に電気学会の機関誌(論文誌A〜E、および共通英文論文誌)に発表された論文の中から、特に優秀な論文の著者に贈られます。
今回の受賞対象となった論文は、第1著者の横田さんと第2著者の松下さんが大学院在学中に行った研究成果をまとめたものです。また、本研究は、本学の深見教授、小山教授、および三菱電機株式会社先端技術総合研究所による共同研究として実施されました。
表彰式は2026年5月27日(水)、都市センターホテル(東京都千代田区)で行われ、受賞者を代表して横田さん、満田さん、深見教授の3名が出席しました。
受賞者
・横田渓都さん(2025年3月大学院博士前期課程修了・深見研究室/現:本田技研工業㈱)
・松下佳揮さん(2025年3月大学院博士前期課程修了・深見研究室/現:スズキ㈱)
・満田宇宙さん(2024年3月大学院博士後期課程修了・深見研究室/現:三菱電機㈱)
・深見正教授(工学部電気エネルギーシステム工学科)
・小山正人教授(産学連携室)
受賞対象論文
題目:二重励磁式可変磁束コンシクエント極モータの提案と原理検証
著者:横田渓都、松下佳揮、満田宇宙、深見正、小山正人、田中敏則
掲載誌:電気学会論文誌D(産業応用部門誌)、145巻、5号、pp. 385-393(2025)
https://doi.org/10.1541/ieejias.145.385
※共著者の田中敏則さん(三菱電機)は、過去5年以内の同賞受賞歴があるため、学会規定により今回は受賞対象外となっています。

受賞対象論文の概要
永久磁石モータの産業応用においては、幅広い運転領域で性能を向上するため、運転状態に応じて磁束量を制御する可変界磁の実現が最重要課題の一つです。国内外で多くの研究が行われる中、永久磁石と電磁石(巻線界磁磁極)を組み合わせたハイブリッド界磁モータが注目されていますが、界磁巻線を設けるため構造が複雑化し、界磁銅損(エネルギーロス)が増大するという課題がありました。
本論文では、電機子巻線の結線を工夫して界磁巻線の機能も兼ねることで専用の界磁巻線を不要とした、独自発想に基づく新構造ハイブリッド界磁モータを提案しました。従来のモータ構造を保ちつつ永久磁石磁極の半数を鉄極に置き換え、シャフト・ブラケットを界磁磁束の磁路として三次元的に活用することで鉄極の磁束を制御し、省磁石化と高効率運転領域の拡大を実現しました。
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