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津田駒工業株式会社×KITコーオプ教育成果報告会を開催
~内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」採択プロジェクト~
繊維機械メーカーの津田駒工業(株)(石川県金沢市)と金沢工業大学との産学連携で行われた「KITコーオプ教育プログラム」成果報告会が、3月31日(火)に津田駒工業株式会社本社にて開催されました。KITコーオプ教育プログラムは金沢工業大学独自の産学協同型プログラムであり、社会実装型教育の柱として位置づけられています。企業で活躍する技術者を「実務家教員」として招聘し、金沢工業大学の指導教員と連携して学生を指導する仕組みで、学生は企業の一員として長期間専門業務に従事しながら実践的な課題解決に取り組みます。学生にとっては、研究開発現場や企業実務を経験できる貴重な機会となっています。
【内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」の一環として実施】
本取り組みは、内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」に採択された「地域で培われてきた高度な繊維・機械加工技術を活かした環境適合型複合材料川中産業創出(CCIM)プロジェクト」の一環として実施されています。このプロジェクトでは、金沢工業大学の革新複合材料研究開発センター(ICC)を拠点に、複合材料産業において高度な技術を有する地元企業が連携し、植物由来素材を活用した環境適合型複合材料の研究開発や、デジタル技術による製造プロセスの高度化を進めています。さらに、環境適合型複合材料に精通した専門人材の育成にも取り組み、石川県内にある複合材料分野の川中企業群のクラスター化と強靭なサプライチェーン構築を目指しています。津田駒工業株式会社とのコーオプ教育は本プロジェクトの一環であり、令和8年2月から3月にかけて実施しました。
【ICCと連携して研究開発している鉄筋に代わる土木資材向け複合材料(FRP)をテーマに実施】


道路や橋などの土木インフラ老朽化に伴う建て替えや補強、定期的な点検などにかかる維持課題に対し、津田駒工業株式会社は、同社が開発中のコンクリート構造や土木資材向けの複合材料(FRP筋)を用いることで、構造物の長寿命化に寄与し、維持コストの低減に貢献することをめざしています。同社はICCと共創し、鉄筋に代わるFRP筋の市場開拓に向けて、ユーザへの提案や規制への働きかけを進めています。令和7年度のコーオプ教育では、金沢工業大学の工学部航空宇宙工学科2年次の荻野秦(おぎの・じん)さんが同社で就業しました。
成果報告会には、津田駒工業株式会社の実務家教員として指導にあたった西村勲氏をはじめ山村浩二氏らが参加し、金沢工業大学からはICCの小田切信之教授が出席されました。会場では活発な質疑と意見交換が行われ、荻野さんはFRP筋の製造試験について報告しました。
荻野さんは今回の就業を通して、サンプル成形試験を行い、その製品を考察する過程を踏むことで、材料への特性や全体構造への理解が大きく深めることができたと振り返りました。貴重な実務経験を今後の進路に活かしたいと締めくくりました。
金沢工業大学は今後も、津田駒工業株式会社との連携を深め、地域産業振興の発展につながる活動を推進してまいります。


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