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金沢工業大学の南戸秀仁教授・岡田豪准教授が応用物理学会「解説論文賞」を受賞
金沢工業大学産学連携室の南戸秀仁教授およびバイオ・化学部の岡田豪准教授が、公益社団法人 応用物理学会より「解説論文賞」を受賞しました。
本賞は、応用物理学会誌に掲載された解説論文の中から、学術的価値、教育的有用性および分野の発展への寄与が特に顕著である論文に授与されます。授賞式は2026年3月15日(日)に、応用物理学会学術講演会の会期中に開催され、南戸教授が登壇して表彰を受けました。また授賞式後には南戸教授による受賞記念講演が行われ、多くの研究者が参加する中で活発な議論が交わされました。
今回受賞対象となった解説論文は、「Optically stimulated luminescence dosimeters: principles, phosphors and applications」(Jpn. J. Appl. Phys. 62 (2023) 010505)で、光刺激ルミネッセンス(OSL)線量計の原理、材料(蛍光体)および応用展開について体系的にまとめたものです。OSL線量計は、放射線照射により蓄積された情報を光刺激によって読み出す線量測定技術であり、医療、放射線防護、環境モニタリングなど幅広い分野で利用されています。本論文では、OSLの物理的メカニズム、代表的な蛍光体材料の特性、読み出し方式の違いおよび線量応答の評価方法などが詳細に解説されており、初心者から専門研究者まで幅広い読者にとって理解しやすい構成となっています。
特に、近年注目される高感度OSL材料や、微小線量の高精度測定を可能にする新しい読み出し技術についても整理されており、今後の線量計測技術の発展に向けた展望が示されています。応用物理学会は本論文について、OSL技術の基礎から応用までを包括的に扱い、分野の教育的・技術的発展に大きく寄与した点を高く評価しています。
応用物理学会「解説論文賞」は、応用物理学会誌(Applied Physics Express / Japanese Journal of Applied Physics)に掲載された解説論文の中から、学術的有用性、教育的価値、分野の発展への貢献度を基準に選考される賞で、研究分野の理解促進に寄与する優れた解説論文に授与されます。今回の受賞は、南戸教授・岡田准教授が長年取り組んできた放射線計測・蛍光体材料研究の成果が広く認められたものといえます。


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