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2年目となる小松マテーレ株式会社×KITコーオプ教育成果報告会を開催
~内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」採択プロジェクト~

2026/3/14 NEW

化学素材メーカーの小松マテーレ(株)(石川県能美市)と金沢工業大学との産学連携で行われた「KITコーオプ教育プログラム」成果報告会が、2月19日(木)に金沢工業大学扇が丘キャンパス26号館チャレンジラボにて開催されました。

KITコーオプ教育プログラムは金沢工業大学独自の産学協同型プログラム。社会実装型教育の柱として位置づけられています。企業で活躍する技術者を「実務家教員」として招聘し、金沢工業大学の指導教員と連携して学生を指導する仕組みで、学生は企業の一員として長期間専門業務に従事しながら実践的な課題解決に取り組みます。学生にとっては、研究開発現場や企業実務を経験できる貴重な機会となっています。

【内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」の一環として実施】

本取り組みは、内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」に採択された「地域で培われてきた高度な繊維・機械加工技術を活かした環境適合型複合材料川中産業創出(CCIM)プロジェクト」の一環として実施されています。

このプロジェクトでは、金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター(ICC)を拠点に、複合材料産業において高度な技術を有する地元企業が連携し、植物由来素材を活用した環境適合型複合材料の研究開発や、デジタル技術による製造プロセスの高度化を進めています。さらに、環境適合型複合材料に精通した専門人材の育成にも取り組み、石川県内にある複合材料分野の川中企業群のクラスター化と強靭なサプライチェーン構築を目指しています。小松マテーレ株式会社とのコーオプ教育は本プロジェクトの一環であり、今年度で2年目を迎えました。

【ICCと共同開発した熱可塑性炭素繊維複合材料を研究テーマに実施】

小松マテーレ株式会社とICCで共同開発した「CABKOMA®ストランドロッド」メタルワイヤーの5分の1の重さで、手で持ち運びできる

「CABKOMA®ストランドロッド」を世界で初めて 耐震補強に用いた小松マテーレ社 のfa-bo\ファーボ®

小松マテーレ株式会社は、ICCと共同開発した熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)「CABKOMA®ストランドロッド」を用い、建物の耐震補強工法の開発と公的認証の取得を目指しています。本年度のコーオプ教育では、工学部機械工学科4年で斉藤博嗣研究室所属の榊海人(さかき・かいと)さんと建築学部建築学科4年で須田達研究室所属の小村俊哉(こむら・しゅんや)さんが同社で就業しました。
成果報告会には、小松マテーレ株式会社の常務取締役小川直人氏、実務家教員として指導にあたった理事奥谷晃宏氏、学生を支えたメンターの中山武俊氏、細川穂奈美氏が参加しました。また、石川県商工労働部産業政策課次世代産業創造グループのグループリーダー出雲守氏、専門員宮本勘史氏と、金沢工業大学からは大澤敏学長、廣瀬康夫副学長、ICC鵜澤潔所長、小田切信之教授、齊藤義弘研究員、学生の指導教員が出席。活発な質疑と意見交換が行われました。

榊さんはCFRTPの温度変化に対する性能安定性を、小村さんはCFRTPを木造建物で使用した際の耐力安定性を報告しました。
両名は半年間の就業を通して、報告、連絡、相談の重要性だけでなく、生産現場に向き合う姿勢などといった社会人として求められる基本姿勢を身につけることができたと振り返りました。また、指導にあたった小松マテーレの担当者や就業を支えた大学関係者への感謝を述べ、この経験を今後の進路に活かしたいと締めくくりました。
金沢工業大学は今後も、小松マテーレ株式会社との連携を深め、地域産業振興の発展につながる活動を推進してまいります。

※「CABKOMA®」、「fa-bo\ファーボ®」は、小松マテーレ株式会社の登録標章です。

発表の様子<br>左側が小村さん、右側が榊さん

成果発表会終了後の集合写真<br>中央前列の左側が榊さん、右側が小村さん

(関連ページ)

小松マテーレ株式会社

KITコーオプ教育プログラム

金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(ICC)