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【病理診断の未来を変える】
金道教授がスタートアップビジネスプランコンテストで優秀起業賞
            
石川県内で事業化されるユニークで革新的なビジネスプランを募集する「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2025」最終審査会が2025年10月28日、石川県地場産業振興センターで行われ、金沢工業大学 情報工学科の金道敏樹教授が、病理画像診断支援AI 「ADVISE」による革新的なビジネスプランで優秀起業賞を受賞しました。
当ビジネスコンテストには全国から80件を超える応募があり、当日は金沢工業大学の情報工学科 金道敏樹教授と航空宇宙工学科 赤坂剛史教授の2名を含む、7名のファイナリストがFinal Presentationに臨みました。
金道教授が提案した「ADVISE:即時学習する、前裁きAI付き
 デジタル病理画像診断支援システム」について

金道教授の提案する「ADVISE」※は、病理医の激務と人材不足という医療現場の課題に対し、AIによるスクリーニング支援で診断効率を飛躍的に向上させる技術です。従来のAIが「がんの有無」を判定するのに対し、ADVISEは「がんらしさ」を情報理論で定量化し、診断すべき箇所を優先的に提示。これにより、病理医の診断時間を最大1/10に短縮することが可能です。
さらに、ADVISEは「1枚の画像から即時学習」できるため、医師の診断ノウハウを効率的に取り込み、対応症例を急速に増やすことができます。教育分野では、医学生が1枚の画像で診断練習を行い、即座にフィードバックを得られる仕組みを提供し、教育の質向上にも貢献します。
ビジネスモデルは月額制のサブスクリプションで展開され、診断支援と教育支援の両面で収益化を図ります。将来的には創薬、インフラ診断、製造業の異常検知など、医療以外の分野への応用も視野に入れており、特許取得済みの技術を基盤に国内外の市場へ展開を進めます。
※開発コード名/ニックネーム
Advanced Digital pathology system with VoID to Support medical Experts
VoID: Visualization of Information Density
【Deep Learning(深層学習)と金道教授のADVISEの比較】


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