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情報工学科4年の頃安 隆耀さん、下川 舜さん、杉本 賢汰さん(いずれも金道研究室)が情報処理学会第87回全国大会で学生奨励賞を受賞(2025年3月)

金沢工業大学 工学部 情報工学科4年の頃安 隆耀さん、下川 舜さん、杉本 賢汰さん(いずれも金道 敏樹研究室)が2025年3月13日から15日まで立命館大学で行われた一般社団法人情報処理学会第87回全国大会で学生奨励賞を受賞しました(学年は受賞時)。金道研の同賞受賞は、5年連続9件目です。

写真右から頃安さん、下川さん(2025年4月24日金道研究室で撮影)。 中央の画像は下田港全域の減衰長ヒートマップ。減衰長が小さいほど色が濃くなり(汚濁を示す)、減衰長が大きいほど色が薄くなっている(汚濁が低いことを示す)

【受賞した「水部汚濁度をグリーンレーザを用いて広域直接計測する」について】

水域の汚濁度の広域計測は、水質管理や水害予測において重要視されています。 環境省では毎年全国9,000地点で調査を実施し、環境保全施策の実施に役立てています。

環境省の指針では、計測地点の水をピンポイントで採取し、採取した水にレーザを照射し、 レーザ光の散乱を評価することで測定しています。しかし、この方法は高い精度を持ちますが、ある一点の計測を行う方法しかないため、 広域的な調査はできない点が課題になっていました。

本研究では、航空レーザ計測を活用し、 従来活用されていなかった水中からのレーザ反射に注目。水がきれいなところでは反射点が少ないことから、水中反射点の分布が汚濁の強さを表している可能性が高いと考え、水域の汚濁を広域かつ直接的に測定する新手法を提案しました。

JIS 規格に基づいた散乱光方式の原理を応用し, 水の汚濁と関係付けられるレーザ光の減衰長(レーザ光の強度が 1=e になる伝搬距離)を導出する方法を導き出しました。そして得られた結果と環境省の従来手法による汚濁度データと比較し、提案手法の信頼性を示しました。

さらに実際の航空レーザ計測データを用いて, 広範囲の水域における減衰長の分布を示し、 提案手法の正当性と広域計測への有効性を示しました。

授与された表彰状

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