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白山市山間部「河原山町」の課題解決策を白山市長が出席した最終報告会で提案。経営情報学科2年の「プロジェクトデザイン実践」で

経営情報学科2年生が「プロジェクトデザイン実践」(後学期)の一環で取り組んだ最終成果発表会が2024年1月23日(火)、白山市役所で行われました。

当報告会には田村 敏和 白山市長のほか、横川 祐志 副市長、尾崎 誠 副市長、清水 茂 教育長など白山市の関係者が参加したほか、市内河原山町からも川崎 正美氏(町内会長)、小林 宏氏(河原山わらじ会)、上野 啓子氏(かあちゃんの駅カフェ代表)も出席。「プロジェクトデザイン実践」に取り組んだ全12班のうち3班が代表チームとして取り組んだ内容について発表しました。

3つの班が代表して白山市役所で成果報告を行った

金沢工業大学ではカリキュラムの中心に問題発見・解決型の「プロジェクトデザイン教育」を据えています。野々市市、金沢市、白山市と連携協定を締結していることから、2年生の「プロジェクトデザインII」では、3市からも実践的なテーマが提供され、学生たちは実社会の課題解決に取り組んでいます。

白山市は金沢工業大学との包括的な連携協定をもとに白山市SDGs未来都市の実現を目指しています。この一環で、経営情報学科では「プロジェクトデザインⅡ」(2年生前学期)の一環として、2021年度から、白山市河原山町の地域活性化をテーマに取り組んでいます。

河原山町は白山市の山間部に位置し、地域特有の気象条件や水環境によって生み出される「仏師ヶ野柿」や「棚田米」などの豊かな食文化が残されている一方で、過疎化に伴う農作業の担い手不足などが喫緊の課題となっています.

2023年5月20日(土)には、河原山町のフィールドワークを実施しました。当フィールドワークには、経営情報学科を卒業し金沢工業大学大学院在学中に起業したLODUのメンバーも参加。フィールド調査を行うとともに、まちの活性化に向けて地域住民と活発なディスカッションを行いました。

1月23日に行われた成果発表会では河原山町の課題解決として3チームが以下の発表を行いました。

経営情報学科2年2班
題目:河原山フォトコンテスト
内容:フォトコンテストの企画・開催

経営情報学科2年5班
題目:柿の葉茶の提供
内容:柿の葉茶の制作・販売

経営情報学科2年3班
題目:スマホケース・クリエイティブ・ワークショップ
内容:スマホケース制作ワークショップの開催

2班は河原山の美しい自然や伝統文化を紹介する「河原山フォトコンテスト」を提案しました。フォトコンテストをきっかけに若い方に河原山に実際に足を運んでもらい、Instagram等で発信してもらうことで、さらに多くの方に河原山の魅力を知ってもらおうというアイデアです。発表後、白山市側からは、白山市在住の写真家とのコラボレーションや、一度町を離れてしまった人たちともう一度結びつく機会としても活用できるのではといった意見が出ました。

また5班と3班は、河原山の食文化の一つである「仏師ヶ野柿」の柿の葉の活用をテーマに取り組みました。地域で放置されている柿の木の葉を使った柿の葉茶の制作販売の企画(5班)と、乾燥した柿や押し花を使ったスマホケースをつくるワークショップの開催(3班)を提案しました。

5班の柿の葉茶のアイディアについては、河原山町の住民代表者から「このようにレシピとして残してもらえると、口伝だけで引き継いできたものが形として残せる」などと言ったコメントがありました。

3班のスマホケースについては、実際に授業の一環で行ったワークショップで作成した試作品を持参したこともあり、より具体的な活用方法などについてのアドバイスがありました。

白山市ではこのたびの提案を踏まえ、アイデアの実現に向けて検討していく考えです。

成果発表の様子(2024年1月23日(火)、白山市役所)

フォトコンテストを発表した2班

柿の葉茶を発表した5班

スマホケースを発表した3班

他の班の学生は白山市役所での発表を扇が丘キャンパスで聴いた

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