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メディア情報学科出原研究室が、富士通Japan と 地域活性化に向けたデジタル技術の活用に関する社会実装の取り組みを月見光路にて開始
金沢工業大学メディア情報学科出原研究室(担当教員:出原 立子教授)では、10月20日(金)から22日(日)の3日間(ライトアップ・プロジェクションマッピング18時~21時)、しいのき迎賓館(金沢市広坂2-1-1)正面側広場にて開催されるライトアップイベント「金澤月見光路2023」(主催:金沢工業大学 制作:月見光路プロジェクト 共催:しいのき迎賓館 後援:金沢市)にて富士通 Japan(本社:東京都港区、代表取締役社長:長堀 泉)と富士通の「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」 (※1)を活用したNFT(※2)を発行する取り組みを行います。 (※1)「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」 富士通がWeb3の新サービスの企画から実装実験までを共創するパートナー向けに、個人や企業が信頼を持ってつながり、安心安全なデータ流通と活用を実現するエコシステム構築のための環境や場 (※2)NFT Non Fungible Tokenの略。改ざんや偽造が難しいブロックチェーン技術によって発行される代替不可能なトークン |
出原研究室では 「金澤月見光路2023」においてリアル会場(しいのき迎賓館)とバーチャル会場をつなぐ「Connect Kanazawa2」 を行い、富士通の「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」を通じてNFTを発行します。従来のライトアップイベントと富士通の最先端テクノロジーの融合により、新しい街体験がうまれ、居住地に関わらず地域と多様に関わりを持つ「関係人口」の創出とNFTの認知度や価値向上に向けた社会実装の実験を行います。
金沢工業大学は、産学連携により社会課題を解決することを目指し、社会実装型の教育研究を推進しており、2023年3月より富士通グループの「Fujitsu Accelerator Program for CaaS」に参画する社外パートナーとして、Web3の要素技術を用いた共創活動を実践する場として「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」 の提供をうけています。
Connect Kanazawa2の概要
出原研究室の学生が制作したARアプリケーションに富士通のWeb3技術を組み合わせることで、参加者毎に提供されるNFTを発行します。
「Connect Kanazawa2」 では、リアル会場(しいのき迎賓館)とバーチャル会場をつなぐデジタル体験をテーマに電子ピアノのライブ演奏に連動したプロジェクションマッピングをしいのき迎賓館に投影し、同時に学生たちが制作したバーチャルしいのき迎賓館でもピアノ演奏とプロジェクションマッピングを体験することができます。バーチャル会場の詳細は順次ウェブサイトにてお知らせいたします。
https://www.kanazawa-it.ac.jp/tsukimi/
さらに、プロジェクションマッピングと連動したAR体験を提供します。参加者はスマートフォンのWebアプリを通してあかりオブジェを見回すと、ウサギがスマートフォンに現れます。そのウサギをタップするとその時に投影されているプロジェクションマッピングのイメージとウサギの画像が生成され、NFTが発行されます。唯一無二のNFTを発行することで参加者に先進的な体験を共有し「金澤月見光路」イベント自体の価値を高めることに加え、金沢の街のさらなる魅力創出にもつながります。
NFT発行の仕組み
NFT発行において、会場で生成されたAR画像と紐づけるために、NFTがパブリック型ブロックチェーン・ネットワークである「イーサリウム」上に発行できるAPIを活用します。それによりNFTを活用したサービスの実装や提供が従来のNFTと比較して容易になります。このAPIは富士通が「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」を通じて提供するため、NFT発行と関連して、鍵管理や保有者情報などの非公開データを安心安全に管理します。
出原研究室について
出原研究室では、メディアテクノロジーを活用した公共の場における人と街と文化をつなぐメディアシステムの開発・研究を行っています。2013年から2018年度まで6年間にわたり、金沢市の夜のにぎわい創出事業として金沢駅もてなしドーム「鼓門」においてプロジェクションマッピングやインタラクティブメディアを開発し、実証実験を行ってきました。継続的な取り組みから金沢の秋の催しとして定着しつつありましたが、新型コロナウィルス感染拡大によりバーチャル金沢の制作活動に注力し、バーチャル鼓門でのプロジェクションマッピングやバーチャル茶屋街での街歩きなどを開催してきました。コロナ明けの昨年、しいのき迎賓館で開催された月見光路では「Connect Kanazawa」 としてスマホやホログラム、プロジェクションマッピングによって来場者とオンライン参加者を繋げ、写真の交流を通してオンライン参加者と月見光路の感動を共有するメタバースを展開しました。今年は、富士通の最先端テクノロジーとの共創によって更なる進化を遂げた「Connect Kanazawa2」を開催します。
本取り組みをきっかけに、今後も出原研究室では、富士通 JapanとNFTが地域の様々なサービス事業に向けたサービス展開に有効であるかを検証します。地域のファン層拡大を図り、地域の関係人口増加を目指し、持続可能な未来社会の実現に取り組みSociety5.0 社会とSDGsの推進に貢献します。
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