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電気電子工学科の横谷哲也研究室、情報工学科の向井宏明研究室が参画した「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティについて」の成果ビデオを公開

電気電子工学科の横谷哲也研究室、情報工学科の向井宏明研究室が参画した内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究プロジェクト「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティについて」の成果ビデオを公開します。

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監視カメラや様々なセンサーなどIoT(Internet of Things、モノのインターネット)機器の普及が進みつつありますが、マルウェア感染などにより社会インフラへのサイバー攻撃が行われるなど、セキュリティ対策は喫緊の課題となっています。また、企業単体だけでなく、IoT機器の製造を行うサプライチェーン全体でのセキュリティの確保も必要です。「IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティについて」は、こうした課題を背景に、サプライチェーンのセキュリティ確保とIoTシステム・サービスのセキュリティ確保、エコシステムの実現をめざす内閣府の研究プロジェクトです。

金沢工業大学は、研究課題のうち「信頼チェーンの検証・維持」の研究グループに所属し、NTT研究所、三菱電機株式会社と連携して、ビル監視システムへの攻撃とその影響に関する評価環境の構築を行いました。取り組みの一つは、物理異常を検出するハードウェアの模擬システムの開発です。ビル監視システムの接続はBACnet/IPを使用し、サイバー攻撃時に機器の温度等をリアルタイムで検知するなどの機能を実装しました。

2つめの取り組みは、ビル監視ネットワークを模擬できるソフトウェアの開発です。現在、複合ビルなどには空調から電力設備、防犯・防災設備など約3万点の監視装置が使われていますが、今後、ビルのインテリジェント化によりこの装置の数は増加が予想されます。金沢工業大学では、コンピュータ上でフレキシブルにビルの規模や装置点数を設定でき、監視ネットワークのBACnet/IPトラフィックを模擬できるシステムを開発しました。模擬環境は自動的に設定が行われる機能があり、非IT技術者であっても機能検証できるプラットフォームとなっています。

この研究成果については、今後、扇が丘キャンパス40号館2階、八束穂キャンパス65号館2階にデモエリアを設ける予定です。

【関連リンク】

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティについて(NEDOウェブサイト)

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