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金沢工業大学Bus Stopプロジェクトが、 「バスどこシステム」の機能を拡張。 西部ルートのバスの混雑度をWeb画面上に表示し、利便性を向上

金沢工業大学の「Bus Stop プロジェクト」が、コミュニティバス「のっティ」、シャトルバス「のんキー」の現在位置がわかる「バスどこシステム」を3月31日(木)にアップデートし、バスの混雑度をリアルタイムで確認できるよう表示を更新しました。

Bus Stop プロジェクト(リーダー:電気電子工学科2年 瀬川俊介さん、人数:金沢工業大学32名)の取り組み「ICT を活用したコミュニティバス等の情報発信」は、公益社団法人大学コンソーシアム石川が主催する事業のひとつである「令和3年度 地域課題研究ゼミナール支援事業」に採択されています。この事業の中で、野々市市から、ICTを活用したコミュニティバス等の情報発信に関する課題が提示され、今回の機能実装に至りました。

今回のアップデートにより、「のっティ」のルートの中で、利用客が多い「西部ルート」において、スマートフォンやパソコンから、リアルタイムでバスの混雑度が確認できるようになりました。これにより、バス利用者が、自宅に居ながらにしてバス停に並ぶ前から混雑度がわかり、利用するバスを検討できるようになりました。

「のっティ」・「のんキー」 のバスどこシステムへは、下記のURLよりアクセスできます。

https://nottydoko-demo.sodeproject.com

バスどこシステム画面(新機能のお知らせ、PC版)

バスの色で混雑度を表示、PC版

 新機能のお知らせ、スマートフォン版<br>   混雑度を示す表示例、スマートフォン版<br>(バスの色が赤:混雑度 高 を表示)

Bus Stop プロジェクトのこれまでの活動

金沢工業大学の学生プロジェクトのひとつ「Bus Stopプロジェクト」は、野々市市のコミュニティバス「のっティ」の現在位置がわかる「バスどこシステム」を開発し、野々市市の協力を得て2018年5月1日から実証実験を行っています。

2021年度は、第1弾として2021年6月25日に野々市市協力のもと、ののいちバス株式会社が運営するシャトルバス「のんキー」へも「バスどこシステム」を適用し、実証実験の範囲を拡大しました。

また、第2段として、野々市市民の要望にもとづき、主要施設(病院・図書館・市役所・高校・大学)の場所を表示し、最寄りのバス停との位置関係が一目で分かるようなWeb画面へと更新しました。その際に、国政選挙や地方選挙の投票所の場所も2021年10月25日より表示できるようにしました。

今後は、システムのサイズダウンによるコストダウンを図りながら、「西部ルート」以外のルートにも混雑度の表示を順次拡大していきます。また、利用者や関係者の声を聞きながら、これまでのように次々とシステムの充実に取り組み、「バスどこシステム」の認知拡大を図るとともに、さらなる利便性や効率性を高めた最適なシステムの完成を目指していきます。

バスどこシステムの概要

「のっティ」や「のんキー」の車両にGPS機器を設置し、LoRa*、3G回線でサーバーに送られた位置情報をWebアプリケーションに表示するもので、スマートフォンやタブレット、PC等の端末で、バスの現在位置がリアルタイムで確認できます。

*LoRa:IoT(Internet of Things、モノのインターネット)向けの通信ネットワークに用いられている無線通信方式の一つ。「バスどこシステム」では国際高専独自 LoRa技術(特許出願済)でバス停間の通信を行っています。

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