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環境土木工学専攻の鈴木隆平さんが「令和2年度土木学会中部支部研究発表会」の「優秀講演者賞」を受賞

大学院環境土木工学専攻の鈴木隆平さん(花岡研究室)が、3月1日(月)~3月5日(金)にオンライン開催された「令和2年度土木学会中部支部研究発表会」で、「優秀講演者賞」を受賞しました。

発表会に投稿された論文数は200編で、そのなかから、優れた研究成果を論じた将来性のある36歳未満の学生や若手の技術者・研究者に対して「土木学会中部支部優秀講演者賞」が贈られました。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、発表会はオンラインでの開催となり、投稿された論文に対して、座長ならびに参加者がチャット機能を使って討論する形式で行われました。

鈴木隆平さんは、プロジェクトデザインⅢ・修士研究として、コンクリートの補強筋のひとつであるステンレス鉄筋に関する研究を行っています。その成果の一部を土木学会中部支部研究発表会に投稿し、研究成果と開催期間中の討議(質疑応答)が評価され、今回の受賞に至りました。

本受賞は、修了生の加藤了俊さん(環境土木工学専攻・宮里研究室)、卒業生の松田和樹さん(環境土木工学科・宮里研究室)ならびに山本昌史さん(同左)に続き、本学として4年連続の受賞となりました。

論文タイトル:

モルタル中のステンレス鉄筋と普通鉄筋の表面積比が異種金属接触腐食に及ぼす影響

発表者:

鈴木隆平さん(大学院工学研究科環境土木工学専攻 博士前期課程1年、花岡研究室)

論文の概要:

ステンレス鉄筋は高い耐食性を有しており、鉄筋コンクリートの塩害や中性化による鋼材腐食の対策の一つとしてその利用が挙げられている。しかしながら、ステンレス鉄筋の実用化にあたり懸念事項が多く、その一つに異種金属接触腐食がある。ここで、異種金属接触腐食に影響を及ぼす因子には、電位が貴な金属の表面積が大きくなるほど、電位が卑な金属が腐食しやすくなる面積比効果がある。この面積比効果に関して、コンクリート中で行われた実験は少なく、特に異種金属の表面積比と鉄筋の腐食速度の関係は明らかにされていない。そこで本研究では、溶液実験とモルタル実験により、異種金属接触腐食における鉄筋の表面積比と腐食速度の関係を評価した。

鈴木隆平さん

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令和2年度土木学会中部支部研究発表会

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