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情報工学科4年次の佐治寿一さんが「情報処理学会 第83回全国大会」で「学生奨励賞」を受賞

情報工学科4年次の佐治寿一さん(金道敏樹研究室)が、3月18日(木)から20日(土)にオンライン開催された「情報処理学会 第83回全国大会」の学生セッションで発表し、「学生奨励賞」を受賞しました。

発表タイトル:対話における話題の区切り目検出 ―認知症との対話支援技術を目指して―

著者:佐治寿一、風尾勇侑、金道敏樹(金沢工業大学)

佐治さんは、認知症の介護者をサポートするため、AIやエージェントが対話支援を行うアプリケーションの提案を行いました。

認知症は現代の医療技術では完全な予防策や治療方法はなく、介護者に相当なストレスがかかります。このストレスの解消のため、繰り返される話題についてはAIやエージェントが担当することをめざし、話題が繰り返されているか、そうでないかを判断する情報システムの研究を行いました。

話題の切り替わり点の検出を実現するため、佐治さんと風尾さんは事後法とリアルタイム法の2つのアルゴリズムを使って検証を行いました。佐治さんが主に担当した事後法は、データすべてを取得した後に話題の切り替わりの点を検出する方法で、検証の結果、精度が出ることがわかりました。リアルタイム法では、会話支援システムへの実装を想定し、話題の切り替わり点の検出をリアルタイムで行なうことをめざしました。検証により、使用するデータによって検出の精度に変化が出るという結果となり、リアルタイム法は現状では改善の必要があることがわかりました。

佐治さんが提案したアプリケーションのモデル図

情報処理学会 全国大会について

情報処理学会は、1960年の設立以来、発展する情報処理分野で指導的役割を果たすべく活動する学会です。全国大会は、年1回(春季)開催する学会最大のイベントです。最新の学術・技術動向や情報に関する新しい研究成果やアイディア発表を通し意見交換・交流が行われています。約1,200件の一般講演発表に加えて、招待講演やパネル討論などのイベントも合わせて開催されています。

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