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学生が多国籍チームを組み、実動プロトタイプを開発
ラーニングエクスプレス成果発表会を開催しました

KIT金沢工業大学では、12月13~22日に、グローバル人材育成プログラム「ラーニングエクスプレス」の一環として、シンガポールおよびインドネシアの大学生10名(*)を招聘しました。この招聘学生と金沢工業大学の学生20名は多国籍チームを組み、インドネシア農村部における竹製家具製造工程を改善する工具の製作に取り組みました。

今年9月に行われたプログラムでは、金沢工業大学の学生がシンガポール、インドネシアの大学生とチームを組み、インドネシア・ジョクジャカルタ州の農村に滞在し、地区で作られている竹製家具の製作過程の調査および改善活動に取り組みました。

この改善活動の過程で創出したアイデアを具体化するため、今回、金沢工業大学とアジアの学生たちは金沢工業大学のパフォーミングスタジオに集いました。10日間の活動において、学生たちはディスカッションを通じてアイデアを磨き上げたのち、金沢工業大学の夢考房を利用し、実際に利用可能な竹の加工工具を作成しました。製作した加工工具については、金沢工業大学23号館1階パフォーミングスタジオにおいて12月20日に成果発表会を開催し、学生から報告が行われました。今後は、現地調達可能な材料で加工工具を製造するための検討を行ない、来年3月のラーニングエクスプレスにおいて、現地への提供を図る予定としています。

ラーニングエクスプレスについて

金沢工業大学では、東南アジアの農漁山村部において学生が問題発見・解決活動に取り組むグローバル人材育成プログラム「ラーニングエクスプレス」を実施しています。学生は現地大学生およびシンガポール理工学院の学生たちと多国籍チームを組み、産業や観光の活性化、水質浄化、環境問題や持続可能な社会発展など、東南アジア農漁山村部に存在するさまざまな問題に対し、現地に滞在し、地域住民の立場になって考え、現地の技術・経済水準で実現可能な解決案およびプロトタイプを創出します。学生は、これらの国際的ソーシャル・イノベーション活動を通じ、グローバル人材としての基礎を得ることが期待されています。

*シンガポール、インドネシアからの大学生10名の受け入れは、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)の支援を受けて行われました。

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