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学生が多国籍チームを組み、アジアの村でイノベーション創出。
9月にインドネシアにむけ出発。12月にはアジアの学生が夢考房に集結し製品化

金沢工業大学は、学生が多国籍チームを組み、アジアの村でのイノベーション創出に取り組むグローバル人材育成プログラム「ラーニングエクスプレス」を9月に実施します。

専門分野や言葉や文化も違うアジアの学生たちがチームを組み、地域発展、環境問題、持続可能な社会の観点から、村人の立場になって何が問題で何が必要とされているのかを考え、生み出した解決策は試作品として具体化し、村人に提案します。

 

アジアの村で何が必要とされているのか、多国籍チームで問題を発見し、解決策を創出、具体化し提案

 

金沢工業大学からは学生3名と引率教職員2名が参加します。一行は9月5日に日本を出発し、7日にインドネシア・ジョグジャカルタでシンガポール、インドネシア、ベトナムの学生と合流し、8日から19日まで ジョクジャカルタ近郊の村でフィールドワークを行います。

「地元産業の改善」や「観光の活性化」、「水の浄化」等、地域発展、環境問題、持続可能な社会の観点から、村人の立場になって考え、今何が必要とされているのか問題を発見し、創出した解決策はプロトタイプ(試作品)として具体化して提案し、実施します。

技術者教育の世界標準である「CDIO」(後述)や、ユーザーを想定して何が問題で何を解決するべきかを考える「デザインシンキング」(後述)を実社会で実践することで、グローバル人材に期待される「イノベーション力」を高めます。

 

新たな試みとして、12月に多国籍チームが夢考房に再び集結。共同で製品化に取組む

 

今回は新たな試みとして、9月にインドネシアで活動を共にしたシンガポール、インドネシア、ベトナムの学生10名を12月に10日間、金沢工業大学に招聘し、金沢工業大学の学生と一緒に、解決策の製品化に取り組みます。

金沢工業大学の夢考房やイノベーション&デザインスタジオの機能を活用し、現地で簡易的に製作したプロトタイプ(試作品)を、「汎用性」「実用性」「現地での生産性」(材料は現地で調達し製作できるもの)を考慮した実用品として再度、製品製作を行い、現地にフィードバックすることを目指します。

この受け入れは、独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)の支援を受けて行われます。

夢考房で製品化された解決策は2015年3月にインドネシアに持参し、導入を図る予定です。

 

※2014年3月実施チームは帰国後、金沢工業大学の学生だけで夢考房で短期プロジェクトを立ち上げ、「のりづけ工具」の製品化に取り組んできました。今回の9月実施チームは2014年3月実施チームが実用化した「のりづけ工具」を村人に手渡し、導入を進める役割も担っています。(後述)

【ラーニングエクスプレス2014について】

1.日程:平成26年9月5日(金)〜9月21日(日)

2.活動場所:インドネシア ジョグジャカルタ

3.参加予定校:

・金沢工業大学(CDIO加盟校)

・シンガポール理工学院(CDIO加盟校)

・ベトナム ズイタン大学(CDIO加盟校)

・インドネシア ムハマディア大学ジョグジャカルタ校

・インドネシア ペンバングアン大学ジョグジャカルタ校

4.参加する金沢工業大学の学生

・島ア 樹(工学部・航空システム工学科2年)

・杉本 靖幸(工学部・ロボティクス学科2年)

・安達 怜(情報フロンティア学部・心理情報学科2年生)

 

【参考 今年3月に実施されたラーニングエクスプレス実施例】

 

金沢工業大学は2014年3月に初めて「ラーニングエクスプレス」に参画しました。(併設校の金沢高専は2012年から参画)

今年3月のプログラムでは金沢工大の学生3名(学部1、2年生)がインドネシアの学生9名、シンガポールの学生8名とチームを組み、インドネシア・ジョクジャカルタから車で20分のところにあるバングンジウォ村で約10日間、「地元産業の改善」をテーマにフィールドワークを行いました。

バングンジウォ村の産業は「扇子作り」でした。学生達は、扇子作りに携わる村人に対して観察やインタビューを行いました。さらに作業工程を学生自身で実体験(シャドーイング)することで、扇子作りに伴うさまざまな問題点をリサーチしました。

その上で、各工程における仮想ユーザーを設定し、何をどのように解決するべきかブレーンストーミングを通じてアイデア出しを行い、最終的に指に装着できる「のりつけ工具」と「竹を一度に切る工具」を解決策として創出し、現地で手に入る材料で簡易的にプロトタイプ(試作品)を製作し、村人に提案しました。

「のりつけ工具」に対する村人の関心が特に高かったため、金沢工業大学の学生は帰国後、夢考房で短期プロジェクトを立ち上げ、「のりつけ工具」の製品化に取り組みました。

完成した「のりつけ工具」は9月のインドネシア訪問の際、村人に手渡し、導入を図る予定です。

 

【ラーニングエクスプレスは技術者教育の世界標準CDIOに準拠】

 

金沢工業大学はMITやスタンフォード大学など、世界を代表する100を越える大学・高等教育機関が参加する技術者教育の世界標準、「CDIOイニシアチブ」に2011年、日本の大学で初めて加盟し、2012年からプロジェクトデザイン教育を中心にCDIOを導入しています。

CDIOは、Conceive(考えだす)、Design(設計する)、Implement(行動する)、Operate(操作・運営する)の頭文字で、専門知識と同時に製品・システム開発スキルを実践的に学ぶ質の高い技術者教育を目指しています。

金沢工業大学では正課教育(授業)で身につけた知識・スキルを使い、正課外(課外)で実社会のリアルな課題に挑む場づくりも進めています。

 「ラーニングエクスプレス」もこうした正課外教育(課外活動)プログラムの一つで、言葉も文化も異なる学生達がチームを組み、CDIOやユーザーを想定して何が問題で何を解決すべきかを考えるデザインシンキングの手法を実践することで、イノベーション力のあるグローバル人材を目指します。

 

【人間中心の設計手法「デザインシンキング」も導入】

 

デザインシンキングは、あるユーザーを設定し、観察やインタビューを通じて、何が問題で何を求めているのか、そのユーザーの身になって考え、アイデアを創出。まとめた解決策は試作品として具体化し、アイデアを発展させていく人間中心の設計手法です。

「ラーニングエクスプレス」に参加するにあたって学生は事前学習でデザインシンキングについて以下の1)から6)までを習得します。

1)導入(プロセス)   2)観察法   3)インタビュー法  4)情報のまとめ方(KJ法)

5)ブレインストーミング法  6)プロトタイプの活用法

 

【日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)について】

 

優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目指して、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が平成26年4月より開始した事業です。大学や企業等の日本の受入機関がアジアから青少年を招へいする交流計画に対して、JSTから渡航費等が補助されます。

2014年8月28日UP

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