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情報工学科4年の品田勇一さんが情報処理学会全国大会で学生奨励賞受賞

情報工学科4年の品田勇一さん(羽山研究室)が2014年3月11日(火)から13日(木)まで東京電機大学東京千住キャンパスで開催された情報処理学会第76回全国大会で、学生奨励賞を受賞しました。

 

 品田さんは「TV番組録画ダイジェスト生成のためのTwitter分析」について発表しました。

  

ニュースや番組宣伝などで日頃目にするテレビ番組のダイジェストは内容を短時間で分かりやすく伝えるために利用されていますが、その作成には多くの時間と労力(コスト)を要するため、自動生成が望まれています。

 

品田さんは、テレビを観ながらTwitterを利用する人が増え、そのツイートには多様な表現が含まれていることに着目しました。

 

そして、

 

1)Twitter利用者を以下の4つのグループに分類

 ・ハッシュタグ多用型

・リツイート/単純ツイートの複合型

・リツイート多用型

・単純ツイート多用型

 

2)5秒間隔でツイートの頻度を採取し、時系列データを作成

 

3)番組中の主なイベント(出来事)を検出するため、投稿が急激に増える「バースト」を自動検知

 

4)それぞれのイベントの内容を把握するために、各イベント時間帯でバーストした単語を検出

 

という4つの項目でシステムを実装し、2013年11月16日に放送された日本対オランダのサッカー国際親善試合での376,656件のツイートを対象に、評価実験を行いました。

その結果、「単純ツイート多用型」利用者のTwitterデータを用いれば、ゴールやシュート、選手交代などの「誰が、何が」(主体)、「どうした、どうなった」(状況)といったイベントの内容を表現する単語が最も精度よく検知できることがわかりました。

 

またイベントごとの視聴者の感情の検出(「すごい」「惜しい」「やばい」など)については、「リツイート/単純ツイートの複合型」利用者のデータを用いることが有効であることも突き止めました。

 

それら研究成果を利用することで、Twitterに含まれる多様な表現を活用したサッカーのダイジェスト番組となることを確認しました。

 

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