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【eスポーツを通じた次世代型地域交流モデルの構築へ】
金沢工業大学・松林研究室と株式会社イトーキが産学連携による「eSportsラウンジ」実証実験を実施。学生による成果発表は2月に開催される「プロジェクトデザインIII公開発表審査会」で
■ 共同研究の背景と社会的な意義
現在、日本の地方都市において、人口減少に伴うコミュニティの希薄化や世代間の交流減少が深刻な社会課題となっています。金沢工業大学経営情報学科4年で松林研究室(担当教員:松林賢司 教授)の八木翔吾さんは、これらの課題解決に向けた新たな一手として、性別・年齢・身体的制約を超えて参加可能な「eスポーツ」に着目し、プロジェクトデザインⅢ(卒業研究)のテーマとして研究しました。
本プロジェクトは、eスポーツを一過性のイベントに留めるのではなく、日常的な「サードプレイス(第三の居場所)」としての常設拠点「eSportsラウンジ」を構築し、持続可能な多世代交流モデルを確立することを目指しています。これは、デジタル技術を媒介とした新たな地域活性化の指針を策定する、社会的に極めて意義深い取り組みです。

■ 株式会社イトーキとの産学連携による実証実験
本研究の核となるのは、オフィス空間デザインの先駆者である株式会社イトーキとの共同研究です。学内に設置された実証実験用eSportsラウンジでは、同社の専門的な知見に基づき、家具の選定やレイアウト設計が行われました。
実験では、最新のエッジAI技術「Beesight」を用いた表情解析(感情スコアの測定)や身体データの蓄積、詳細なアンケート調査を実施しています。これにより、「既存のコミュニティ意識の変容や社会的孤立の解消、さらには新規コミュニティの形成にどのような役割を果たすか」という問いに対し、様々な観点から定量的なエビデンスを導き出します。



■ 学生が「ハブ」となる多世代交流の実現
金沢工業大学の学生は、単なる利用者ではなく、地域や企業をつなぐ「ハブ(中核)」としての役割を担います。松林研究室が提唱する「マーケティング・テクノロジー」の概念に基づき、学生による口コミや生成AIを活用した広報活動を展開することで、多様な層が自然に集う空間をプロデュースしています。
この産学連携を通じて、学生は実社会の課題解決に向けた実践的な学びを得るとともに、企業にとっては次世代のワークスタイルや公共空間のあり方を探索する貴重なフィードバックの場となっています。
■ 今後の展望
今回の実証実験で得られた知見は、大学内での活用に留まらず、日本各地の自治体や民間企業が展開する地域交流施設への応用を想定しています。eスポーツを媒介とした「新たなサードプレイス」のモデルを提言し、誰もが孤立することなく、自己成長や地域参画を実感できる社会の実現に寄与してまいります。
なお当実証実験に関する研究成果は、金沢工業大学扇が丘キャンパスで開催される「令和7年度金沢工業大学プロジェクトデザインIII公開発表審査会」で学生により発表されます。
経営情報学科4年 八木翔吾さんによる成果発表
2026年2月12日(木)8号館8・304室で15時10分から
【そのほかの発表プログラムは以下のWEBページにてご覧ください】
https://www.kanazawa-it.ac.jp/kyoiku/pd/pd3-presentation.html
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