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【人々を笑顔にする活動をしたい】
eスポーツを楽しむ人たちを3Dプリンティングで支援。ロボティクス学科2年の藤村つぐみさん
脊髄を損傷し、手が不自由な方もゲームを楽しめるコントローラを試作した学生がいます。金沢工業大学ロボティクス学科2年の藤村つぐみさんです。

金沢工業大学には研究室体験プログラムがあり、学生自身が取り組みたい研究活動ができます。
藤村さんは1年前学期から研究室体験プログラムに参加。授業の合間に扇が丘キャンパス31号館にあるロボティクス学科 鈴木亮一研究室で研究に取り組んでいます。
藤村さんに話を聴きました。
Q:鈴木研究室で週1、2回のペースで研究に取り組んでいるそうですね。
A:もともと「人の役に立ちたい活動をしたい」という思いがあり、ロボティクス学科を選びました。 鈴木研究室が生活支援技術や福祉医療支援技術の開発研究に取り組んでいることを知り、1年前学期の終わり頃から研究室体験プログラムに参加しました。

Q:ゲームコントローラの試作に取り組んだのは?
A:2年の後学期が始まったばかりの10月頃、鈴木先生から「障がい者用が使いやすいコントローラを製作してみないか」と言われたのがきっかけです。先生によると、大学の課外活動プロジェクトのひとつに「eスポーツプロジェクト」があるのですが、そのご縁で、富山の方から、自分の手にあったコントローラが3Dプリンタで作れないか、という要望を頂いたそうです。ゲームのコントローラは「ユニバーサルコントローラ」が市販されていますが、使いやすいように見えて、実は障害のある方にとっては全然使いやすくない。この方も事故で脊髄を損傷し、握力が失われているなか、最初は針金で補助具を自分で作っていたそうですが、壊れやすいのが問題でした。

Q:手に装着してコントローラを操作できる補助具を設計しているそうですね。
A:3Dモデルを作成し、研究室内にある3Dプリンタで造形します。研究室体験プログラムの参加学生には、メンターがつきます。私は研究室の大学院生の伊丹 祐道さん(大学院機械工学専攻博士前期課程1年)にいろいろと教えていただきました。伊丹さんは一人暮らしの高齢者の動きをセンサで読み取る「見守りロボット」の研究開発をされています。
障がいをお持ちの方がゲームのコントローラを使うには、実際に使う人の手の形状や大きさにあったものを作る必要があります。どのような形状なら使いやすいのか、伊丹さんに相談したりアドバイスをいただきながら試作を進めています。





【指導教員の鈴木亮一教授のコメント】
研究室体験プログラムでは、1年生、2年生といった早い段階でも、自分がやりたい研究に取り組むことができます。藤村さんのように社会で何かに役立ちたいという思いがある方は、ぜひいろんな研究室をのぞいて、興味があるテーマを見つけてください。
鈴木研究室ではメンターの伊丹さんのように見守りロボットの開発に取り組む学生のほかにも、チェアスキーやカヤックなどのVR型シミュレータや生活支援・福祉支援ロボットなど、人々を笑顔にする機器システムの開発に取り組んでいます。こうしたVRシミュレータを通じて障がいのある人たちが仲間とゲームプレイを楽しんだり、外に出て仲間と過ごしてみよう思うきっかけになればと常々思っています。
この先も、eスポーツプロジェクトなどの課外活動プロジェクトとキャンパス内のChallenge Labや夢考房の3Dプリンターセンターなどの施設、そして研究室体験プログラムが連携して、学生たちが社会に貢献できる、そして人々を笑顔にする活動ができたら、と考えています。
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